ウサギ掲示板過去発言No.1500-200608-18
ツメダニの駆除 |
投稿日 2006年8月3日(木)11時14分 投稿者 プロキオン
チーママさんから、前に「イベルメクチン」という製剤名を聞いていますよね。 アドバンテージの主成分もこれと同じような成分で神経接合部に作用します。もっとも 私は、この薬を使用したことがありませんが。 例をあげますと、イベルメクチンは犬のフィラリアにおいて知られていますが、犬の フィラリアに用いる際の薬用量は、6マイクログラムです。同時に、牛や豚のダニの 駆除の薬としても知られていますが、こちらの場合の薬用量は、最低で200マイク ログラムです。どちらも体重1Kg相当の量です。 ダニを駆除しようとする場合は、普通はもっと高濃度で複数回の投薬となりますので、 アドバンテージの場合、成分としては有効であっても、効果として確実と言えるかどう かとなる別の問題です。 では、アドバンテージをもっと大量に塗布すればよいかというと、成分を溶かし込んで いる基材の問題が出てきますから、どういうものでしょうね? フィラリアの幼虫は皮下組織や脂肪組織、時として血液内に存在します。これに比較し てダニはせいぜいが皮膚の上皮の一部で、あとは体表ともいえる部分に寄生しています。 薬剤の分布する濃度には差があります。 (アドバンテージは皮膚に摘要しますが、やはり体内に吸収されてから分布します。)
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