獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200705-115

Re:経過報告です。良性の腫瘍のようです。
投稿日 2007年5月29日(火)00時26分 投稿者 チーママ

病名は「パピローマ」 パピローマウィルスに感染し、特に抵抗力が落ちると出やすい日和見菌(体が元気な時は出ず、抵抗力が落ちると悪さをする)的なもののようです。
「3歳過ぎると出てきますね。抵抗力が落ちると出てくるので、他に糖尿病などの基礎疾患がないかチェックしてもらうと良いです。犬など、糖尿病のコントロールが出来ると、不思議と治まってくるんですよ。」
とのことです。
糖尿病などは、市販のウリエースという尿検査薬でもチェックできます。

ほっておいても良いものか聞いてみました。
「ほっておくとどんどん増えますね。年取ったワンちゃんなど、顔が変わるくらいに増えてしまう。特に耳など。痛くはないのですが、出血しやすくなりますし、部位によっては不快に感じるでしょう。ですから私は、高齢のウサギさんでも、ある程度になったらまとめてレーザーで取ります。また数が増えたら、取る。」
このあたりは、獣医さんの経験や考えにもよると思います。

人間のヘルペスウィルスと同じですね。体調を崩すと出てくる。
薬の事は聞き損ねましたが、全身感染ですからこのウィルスを退治するのは大変でしょうし、薬を選ぶウサギさんですから、ウィルス退治の薬があるとしても、肝臓などのダメージの方が大きいのかもしれません。特効薬などの話は出ませんでした。
が、思いついて「ハトムギは?」と聞いてみました。
昔うちの娘@人間がウィルス性のいぼができた時に、皮膚科で処方されたヨクイニンが劇的に効いたからです。
「あ、ヨクイニン。懐かしいですね。そう言えば昔は良く使っていた。そうね、試しても良いかもしれませんね。ただし、個々のウサギさんの状態もあるので、少量ずつで下痢に注意しながらですね」
「つまり、腸内細菌バランスを崩さないかどうか注意、ってことですね。」
「そう。獣医師として処方するなら、2週間ごとに肝臓などに悪影響がでていないか、血液検査しますね。」
「でもヨクイニンが、イボを増えるのを多少は抑えたり、処置の間を引き伸ばすくらいの役目はするかもしれないですね」
「そうね、それはあるかもしれません」
「積極的薬と言うより、サプリメント的な感覚で、効けばラッキーと言う感じ。ただし、使うのはあくまでも飼い主の自己責任ということで。」
「そう、自己責任ね。」

なんて話をしてきました。
かかりつけの獣医さんにご相談してみても良いかも。
またヨクイニンは漢方薬局などでも手に入りますが、使うならほんのわずかずつ。
飼い主の自己責任の下に、ウンチを眺めながら、です。

最後に
「お大事に、って言っておいてください」との事でした。

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