獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200706-38

Re:目やに
投稿日 2007年6月13日(水)20時44分 投稿者 チーママ

ウサギさんたちは、子供たちの心を癒してくれているでしょう(^^)
その分、しっかりお世話をして、大事にしてあげなくてはなりませんね。

目やには、おそらく不正咬合(歯のかみ合わせが悪い)ためでしょう。
目やにやよだれが出だしたら、歯科チェックのサインです。
そのほかには、牧草などで目を傷つけていることがあります。
ウサギさんは、目の傷に対して鈍感なので、その点を注意してあげてください。
ちゃんと獣医さんに連れて行ってくださっているようなので、本当にありがたいです。

さて、これからの暑い季節は、ウサギさんにとっても一番つらい季節です。
一番大事なのは「直射日光が当たらず、風通しが良いところ」と言うことです。
また外飼いの時は、雨があたらないところです。飼育小屋の中がびしょぬれになると、多くのウサギさんは病気になりやすくなります。
クーラーなど効かないのでしょうから、日射病・熱射病が、この時期ウサギさんが倒れたり、発病する一番の原因になります。
ペレットのみ与えている時は、きれいな水を常に用意して、脱水症状にしないことが大切です。

ちなみに、ペレット単用のばあいは、ソフトタイプを与えていますでしょうか。
不正咬合のウサギさんに、ハードタイプのペレットは、トラブルの元です。
一番良いのは、牧草主食。たまにお野菜なども与えて慣らしておくと、元気のない時の食欲の呼び戻しに役立ちますよ。
野草や野菜を与える時は、いたんでいないもので、農薬などがかかっていないものを。
つい捨てるようなキャベツの外葉など与えると、残留農薬が怖いですから。
(ちなみに、ウサギさんにキャベツはあまりお勧めできませんが)
ススキやネコジャラシ、タンポポなどの野草は繊維が長くて、不正咬合のウサギさんにはお役立ちです。

オスメスは別々に飼っていますよね? 一緒ですと、簡単に増えてしまいます。
学校や園で上手に丁寧に飼育できるのは、2・3匹以下だと思います。
特にメスは4歳過ぎての婦人科の病気がハイリスク(他の動物に比べて格段に)ですから、かなうものなら避妊をしたほうが安心だと思います。
そうでない場合は、定期健診が有効です。

人間が気持ちが良い環境なら、ウサギさんも気持ちが良いのだということを目安に、いろいろ工夫してあげてくださいね。

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