獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200708-47

Re:兎さんの初歩的な飼い方云々
投稿日 2007年8月25日(土)23時23分 投稿者 チーママ

ひでくみさん こんばんわ(^^)
一生懸命考えてウサギをお迎えしようという気持ちが、とても良く伝わってきました。
本当にありがとうございます。ウサギさんに代わってお礼申し上げますね。

さて、一番大切な事はすでにプロキオンさんがお返事してくれていますね。
そうです。獣医さんが見つかるか、です。
我が家のかかりつけの先生いわく「ウサギさんは病気になるものなんです」
どんなに気をつけてお世話しても、何かしら病気や怪我をしてくれます。
人間の子が病気一つ、怪我一つなしには育たないのと同じです。
なめとけば治るようなものならともかく、やはり治療が必要な時に、獣医さんが見つからなくては困ります。
ウサギさんを飼う上で一番困るのが「他の動物と使える薬が違う」と言う点なのです。
ですから、いくら犬猫がベテランの獣医さんでも、ウサギも大丈夫とはいかないのです。
ウサギ特有の病気もありますからね。
また、そういう獣医さんが見つかれば、飼う上での注意点も教えてくれますよ。
と言うわけで、まずは「お住まいの地域 うさぎ 動物病院」などで検索したり、下記のサイトなど参考に、獣医さんがいるか探してみてください。
またウサギ専門店などでお迎えするなら、獣医さんも紹介してもらうとか。
公共交通機関で片道60〜90分くらいならOKだと思っています。
お迎えしたら、まずは健康診断がてらに行ってみてくださいね。
そしてその子をお世話するに当たっての注意点があるかどうか、聞いてください。
http://www.usagi.cn/
http://usaginet.fc2web.com/beginner.htm

次の注意点は、ウサギは小鳥と同じに待ったが効かないことです。
つまり「どうにも具合が悪そう。少し様子を見て、ダメなら病院へ」が出来ない動物です。
ウサギは被捕食動物(食べられる側の動物)です。
動物界では「弱っているものは食べられる」のです。
だからギリギリまで食べたり動いたり、つまり具合が悪いのを隠すのです。
ですから、多くのウサギをよく診る獣医さんは、時間外であろうと診てくださいます。
いかに早く処置をするかが命の分かれ目になることを、日々実感なさっているからです。
今年私も何度か定時退社して飛んで帰り、ウサギをひっかかえて獣医さんに日参したことがあります。いざとなったらズル休みするつもりだったのですけどね(^^;;

3番目は、飼い方。
でも、私は「ウサギはこう飼わなくてはいけない」と言うようには思っていません。
ウサギさんの数だけ、飼い主さんの数だけ、飼い方はあるのです。
ウサギさんはとても個性があるものですから、どの子も同じようには飼えないのです。
でも何もお手本がなくても困りますよね。
どうか、なるべく新しいウサギの飼育本を、1・2冊読んでみてください。
後は毎日時間をかけて、ウサギさんを観察すること。
そうすれば、ウサギさんがお世話の仕方を教えてくれます。

色々と面倒が多いものですが、それでもやっぱりウサギは面白いのです。
おそらく、ひでくみさんが思っている以上に頭が良くて、イメージがひっくり返ってしまうと思いますよ。ネコや犬と同じように感じるはずです。
我が家のウサウサずは、私がいる間は家中ご自由で暮らしています。
犬やネコがいるのと、かわりがありませんよ。
手はかかりますが、ひょっとしてお金もかかりますが、やんちゃだったりやさしかったり、次々といたずらしたり、毎日が笑いに満ちていて、やっぱり一緒に暮らして良かったと思うでしょう。

そして、何かあれば、いつでもここにいらしてくださいね。
良い子とめぐり合えますように。

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