ウサギ掲示板過去発言No.1500-200804-5
Re:無人の休日 |
投稿日 2008年3月3日(月)11時24分 投稿者 プロキオン
ちょうど、2005年の10月に大阪のほとんとの学校が休日には飼育しているウサギ達に給餌が実施されていないということを新聞がとりあげて話題となりました。(話題になっただけであって、問題とはされなかったですが) ネットでも話題となりましたが、多くの方々が当番制で給餌するべきだという意見を述べる中で「野生動物は毎日餌にありつけるわけではない、たまに絶食するのは、むしろ健康のためにも良い」という意見がありました。 この意見は、3つの勘違いをしています。飼育されているウサギは家ウサギであって、自然界で自由に行動できる野生の野ウサギではないということが1つ。2つ目は、学校は土日が休日となるため、金曜日にこれでもかと大量の餌を給餌してしまうことです。ウサギ自身が明日と明後日の餌だと認識できるわけがなく、「過食と絶食2日」が起きてしまうということです。3つ目が、ウサギという動物においては消化管を常に活動させておいた方が望ましい動物であるということを知らない事です。 発言した人物が学校関係者なのか、あるいは教育委員会なのか、まったく関係のない者なのかは分かりません。単純に大騒ぎするほどのことではないと考えていただけかもしれません。 ただ、ウサギにとっては、飼育されているからには、その管理に責任をもってキチンと実施してあげて欲しいと思います。ウサギが死んでもすぐに補充すればよいでは困ります。 文部省がウサギを飼育しろと言っているから飼うが、予算も人員も考慮してくれないではないかというのが多くの学校の言い分です。この不満は理解できますが、それならば、なぜそのことを上にむかって伝えずに ウサギにしわ寄せをするのかが納得できません。 とどのつまりは、「みんなウサギは誰のものでもない、だから責任を負う者が不在である」ということにつきると思います。 学校や保育園の中では「休日にも世話をきちんとしてあげましょう」というまっとうな意見が少数派であって、そのような意見の持ち主に風当たりが強かったり、しわ寄せが行ってしまう現実がひどく残念なことです。
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