獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-200808-47

ウサギのお相手探しはご利用できません。
投稿日 2008年8月16日(土)13時04分 投稿者 チーママ@掲示板お世話係

いつも掲示板をご利用いただきまして、ありがとうございます。

さて表題ですが、広報板では「飼い主を見つけたい」「ペットを飼いたい」という方々には、「飼い主募集掲示板」をご利用いただいておりますが、「繁殖目的での相手探し」については、色々と問題がありますのでご遠慮願っております。

ウサギに関しては、下記の事を懸念しております。
<交配に関して>
・ウサギさんには相性があります。オスメスでも相性が悪いと、相手が怪我をする事もあります。
・発情が来ているからといって、必ず相手を受け入れるとは限りません。ずっと1匹でいた場合、精神的に他のウサギさんが怖い子もいます。いきなり他のウサギと一緒にされて、パニックを起こして・・・食滞もイヤですが、それ以上の事があっても悲しいですね。
<健康に関して>
・飼い主さん同士で健康管理の基準が違います。糞便検査はもとより、エンセファリトゾーンの検査をしているのか。パスツレラにかかっていないか。ダニがいないか。先天的不正咬合はないのか(骨格が遺伝します。つまり不正咬合になりやすい)。定期健診をして、獣医さんが繁殖できる状態だと判断しているのか。そこまでやっている方ばかりではありませんね。
・メスウサギにとって、妊娠出産と言うのは大変なストレスになります。中には「子育ての出来ない子」もいますし、「どうしても正常な妊娠分娩が出来ない子」もいます。こればかりは、ブリーダーさんでも、やってみなくては分からないのです。
・出産トラブルは、つきものです。最悪のケースは、親ウサギの死亡です。
<子ウサギに関して>
・生まれた子ウサギが、全て育つとは限りません。出産環境が整っていなくて、親が子を殺す事もあります。また一度に多数生まれますので、中には未熟な子がいる事もあります。万が一親がエンセファリトゾーン陽性なら、子ウサギは皆エンセのキャリアです。
エンセファリトゾーンは、斜頚・眼振・開帳肢等、様々な症状が発現するリスクが高くなります。
<飼育に関して>
・子ウサギは一度に沢山生まれます。1匹のウサギさんでも、飼うには神経を使います。それが一挙に4〜6匹も増えたら・・・小さい時は簡単でも、大人になったらケージがいくつも並ぶ事になります。
・それでも繁殖する方が多くいますので、飼い主探しは本当に苦労します。広報板の「飼い主募集掲示板」や、他のウサギ専門の飼い主探しの掲示板でも、実に多くの方が利用していますが、なかなか貰い手が見つかりません。見つからなければ、飼い続けるしかありませんね。そして、大きくなるほど引き受けてくれる方は、見つかりにくくなります。

以上の事をよく検討し、なおかつ最悪の場合を覚悟して、その上で繁殖に望まなくてはなりません。
何より、これがオスメスともご自分のウサギならともかく、それぞれのウサギさんに飼い主がいらっしゃる場合は、人間同士のトラブルに発展する事もあります。
ですから、広報板では「お相手募集」はお受けしていないのです。
ペットも人間も楽しく暮らして欲しいと願っているからこその決まりですので、どうかご理解いただきますようお願い申し上げます。

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