ウサギ掲示板過去発言No.1500-201104-34
Re:野生のうさぎについて。 |
投稿日 2011年2月18日(金)14時20分 投稿者 チーママ
野生の(ただし野ウサギではない)うさぎは、雌雄のどちらかが巣からでていくといった、母系社会も父系社会も持っていません。全員が何れは自分の縄張りをもつようになります。 もちろんはるかにオスの方が行動範囲が広くて、あちらこちらのメスの縄張りをめぐって歩くようですが、生活環境によってはメスも当然移動するでしょう。 ここで(ただし野ウサギではない)としたのは、現在日本で「ウサギが沢山いる島」と言われている場所にいるウサギたちは、本当の野ウサギではないという事。 人間が連れ込んだ、私たちが飼っているペットウサギ(穴ウサギ)と同じ種類です。 だからのんびり群れていたりします。 日本在来種の野ウサギは全く違う属のうさぎで、穴は掘らずに、茂みのくぼみに子供を産み落とす感じです。群れることはしませんし、属が違うので、当然アナウサギと野ウサギの交配は不可です。 もともと野ウサギしかいなかった(アマミノクロウサギ等は別として)日本では「うさぎ」という言葉しかありませんが、外国では「穴うさぎ:ラビット」と「野ウサギ:ヘァ」と言い分けています。使い分けているのはやはり狩猟民族として獲物を区別するためだったでしょうし、日本で使い分けがないのは元は野ウサギしかいなかったからですね。 (ちなみにバニーと言うのは、「うさちゃん」といった幼児語のようですよ) ラビットとヘァとでは、身体能力も性格も生態もかなり違います。野ウサギ(ヘァ)は飼いならすには難しく、一方アナウサギ(ラビット)は飼いならせたので、人間に都合の良いように品種改良されて家畜となっていったのでしょう。 ちなみにウサギ目にはいろいろな属がありますので、一度調べてみると面白いですよ。 島という閉鎖環境で増えれば、当然近親交配もあり得ます。 異常分娩どころか、生活環境の悪化で子食いやストレスやケンカで命を落とす、あるいは何かの病気が一気に蔓延するといった危険が増えてきます。 もともとは人間が放した(捨てた?)ウサギたち。 一概に「癒されるわぁ」って微笑んでいて良いものか? 人間がきちんと管理する責任があるように思いますけれどね。
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