獣医師広報板ニュース

ウサギ掲示板過去発言No.1500-201104-49

Re:ウサギのしつけ
投稿日 2011年3月2日(水)15時57分 投稿者 チーママ

6か月というと、やんちゃ盛りですね。自己主張も出てきて、発情も始まります。
その上、このうさぎさんが今までどのように飼われていたかも、大きく関係します。
というのは、ウサギというものは犬と同じように賢く、持って生まれた性格の上に、人間の接し方によって性格が築かれていきます。
例えば、ケージの中に手を入れようとすると向かってくるようなウサギさんでも・・・
元が臆病な子+今まで構われていない あるいは叱られたりたたかれたことがある
元が気の強い子+今まで構われていない あるいは叱られたりたたかれたことがある
この二つとも、同じような事になります。前者はひたすら怖いので「来ないで!」と言っているわけで、後者は「人間は敵だ!やっつけてやる!」というわけです。
元が臆病か気が強いかで、接し方が違います。前者は「人間は怖くないんだよ」と教え、後者は「飼い主がボス」と分かってもらわなくてはなりません。
でも共通するのは「常に話しかける」「決して叩いたり叱ったりしない」という事です。
ベテラン飼い主さんなら叱ったり鼻ピンしたりしても大丈夫なのでしょうが、私の経験からいえば「ウサギを叱る必要はない」と思っています。
慣れてくると、ウサギが怒っているのか怖がっているのか、表情で分かるようになりますが、それ位飼う方も慣れてくれば、叱る必要もなくなっているものです。
大体にして、叱るというのは「人間に都合が悪いことだから叱る」のであって、「ウサギにとってはどうなのよ?」という事も多く、ウサギの生態や本来の行動を理解して、ウサギ視点で考えると、結構問題解決の道が見えてくるものです。
まずはbluepostさんのうさぎさんがどのようなうさぎさんなのか、良く良く観察してみてください。その子の性格が分かると、接し方も分かってきますよ。

という事で、お尋ねのジャージーウーリーちゃんですが。
ブラッシングが嫌い。爪切りが嫌い。これはもう、当たり前というか、初めから好きな子はそうそういません。
まずは人間が体を押さえることに慣れて、体を触られることが怖くない事が前提です。
ブラッシングをすると、静電気が起きて、それを嫌う子もいます。
さりとてブラッシング用のスプレーをすると、そのにおいを怖がる子もいます。
ブラッシングに慣れれば、それが気持ちいいことだと分かって大人しくなるのですが、それまでは絶えずほめながら少しずつブラッシングの時間を延ばしていくしかありません。また、ウサギの毛は抜こうとすればいくらでも抜けますから、熱心になりすぎて禿げを作らないように気を付けてくださいね。
爪切りに至っては、ウサギ的には気持ちがいいわけがありません。
太めの硬い爪をバッチンとする衝撃は、ウサギ的にはドキドキものです。ましてや、動物は手先・足先を捕まえられる事に本能的恐怖を感じるのですから、これは飼い主さんが上手に保定(体を動かないようにする)出来なくてはなりません。
切れない場合はどうするか。我が家は「ウサギが嫌がることは獣医さん」という先生の言葉に甘えて、定期検診時に切っていただいています。他に、ペットショップや専門店で切ってくれるところもあります。
でも多くの飼い主さんは、ご自分でなさってもいますので、要はお互いの慣れだとは思います。
もしbluepostさんのうさぎさんが、ご相談の点以外には気がかりがないというならば、発情によって縄張り主張で手を出す、向かってくるという事もあります。また一般的に発情が来ると神経質になり、イライラしがちにもなります。
だからいつもニコニコ落ち着いた声で、沢山お話してあげてください。
そうして今うさぎさんがどんな気持ちでいるのか、良く良く観察してみてくださいね。
ウサギはとてもおしゃべりです。それが分かるようになると、必用なことはウサギが教えてくれるようになりますよ(^^)

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