モモンガ掲示板過去発言No.1600-199803-42
その後のキム |
投稿日 1998年3月25日(水)00時41分 GREEN
こんにちは。ぐりです。 ともさんへ キムは相も変らず放蕩三昧を続けています。 以前と変わらずわがままし放題。 切歯が使えないので固いものは噛めない以外は以前と変わらないままです。 逆にさらにわがままになったかも。 >ハムスターには腫瘍が出来やすいとは聞いたことがありますが、モモンガもそうなのでしょうか。 ハムスターなどは実験動物としての歴史が愛玩用としての歴史より長いと思われるため、 発癌率の高い系統も作られたのでしょう。チャイニーズハムスターだと思ったのですが1950年代には、 染色対数が2n=22と少なかったり、頬袋に腫瘍を移植できたり糖尿病を自然に発病するなどの特性が 明らかにされているようです。ちなみに近交系は20系統ぐらいあるそうです。 (マウスは近交系だけで1000系統以上らしい) シリアンハムスターでは黒死病に感受性を持つとか。 そのため現在ではイヌ、ネコ、ウサギ、ハムスターの類い、 フェレットに関しては資料が多いんだと思います。 その点モモンガについてはこないだ行ったところ モモンガの腫瘍については見たことがないそうです。 だからわかんないです。 モモンガに薬を飲ませるには最初は大変でしたぁ。 まず、キムが出てきたところをおびき出して取っ捉まえて 金網か何かに押し付けて背中の皮をつまんで口元に無理やり薬を滴下するんですが、 どうやらキムはこの薬(抗腫瘍剤)の味だかなんだかが気に入ったらしく、 今では口元に持っていけば喜んで飲んでくれます。 よかったよかった。 ちなみに腫瘍の原因はおそらく僕です。僕が全て悪いんです。 もともとモモンガの飼っていた部屋にホルマリン(観賞魚用)を置いたり(1年以上)、 その部屋でホルマリン標本の瓶を割ったり、 研究室でホルマリンやパラフィンを使って手の洗浄を不十分だったり、 キムがその手をなめているのを止めなかったり、そのくせ餌の手渡ししたり・・・・・・・・・・ 今思い出しても思い当たる節だらけです。ごめんよキム。 ちなみに以前出ていた症状の咀嚼の際の下顎を横8の字に動かす行動ですが 原因はおそらくこうだと思います。 下顎の先端の丁度切歯に当たる部分に痛覚を感じたキムは咀嚼の際、 切歯に依存することをやめ、臼歯や前臼歯のみで食べ物の咀嚼行動をしようとした。 だが通常は切歯で食べ物を細かくしてから噛み砕くため、 臼歯だけで咀嚼をするにはいつもより時間と手間のかかる作業であった。 そのためいつもの噛み方では間に合わないので 横8の字に噛み潰す行動に出たのではないかと思っております。 そのため最近キムは固いものを齧ろうとせず、舐めるというような摂餌行動をとっております。 こうなると切歯の伸び過ぎが心配なのですが、 当面の課題は腫瘍の治療なのでそれは治療が済んでからリハビリに入ろうかと思っております。 もちろん完治すればのお話ですが。 スキンシップの、特に観察においての重要さのほどを身をもって感じました。 小動物の代謝は早いのだからもっと早く気付いていれば・・・ 後悔の念でいっぱいですが、同時に教訓も得られたことですし、同じことを繰り返さないうちに これからは特に観察と手の洗浄を強化して行こうと思います。 Bonさんへ はる君がかわいいです。 なんか不二家のペこちゃんを思い出してしまった。 はる君は上の方にある回し車がお気に入りなんでしょうか? うちでは全然回し車で遊んでくれませんでした。しくしく。 であであ。さいならです。 http://www.nnettown.or.jp/~green/ |
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