獣医師広報板ニュース

モモンガ掲示板過去発言No.1600-200012-11

☆小雪さんへ★
投稿日 2000年8月21日(月)00時33分 GREEN

> 結局、これまで一ヶ月お世話になった獣医さんとは縁をきることにし、
> ここの皆さん、動物園の飼育係りさん、モモンガは専門ではないと
> 言いながら病状や対処の相談にのって下さった獣医さんのアドバイスに
> 従って、、、、温存療法に近いような形で、食事と環境に配慮を続けただけと
> なりました。

動物を飼うことって、いろんな知識が必要ですから、
モモンガについての知識だけでなく、基本的で簡単な獣医学とか栄養学、
生理学とか行動学でも結構役立ってきますよね。
モモンガだと言っても、基本的には人間に置き換えても
余り変わらないところが有りますし。
特に体が小さい分、環境に関しては小児に準ずるところが多いと思います。

> 皆さんにたくさんご心配かけて、アドバイスをもらったり、
> 私自身、看病疲れと心労で体調を崩したりと、大変な二週間でしたが、
> 小鈴は知る由もなく、呑気な顔で"おいしいもの"をねだるばかり。
> すっかり甘え癖がついたのか、人の顔を見ると、何かちょーだいと言わん
> ばかりに、愛想をする子になってしまいました。(笑)

下痢が治ってよかったですね。
小鈴ちゃんとも仲良く馴れたようでなにより♪


> いえ、そうゆうことではなく、塩土を食べ過ぎのような気がして。
> カルシウムとかって、確か、摂り過ぎも危険ですよね?
> 塩土は、一日おきとか三日おきとかで与えて、後はゲージから
> 出しておいた方がいいのでしょうか?

塩土は適度なミネラル分の補給には向いてますが、
余りミネラル分を多く取りすぎると、様々な弊害が出てくると思います。
例えば、腎臓に負担をかけてしまうことにもなりかねますし、
高血圧になったり、血液の流れにも左右しかねませんし、
体内の電解質バランスを崩しかねませんので、
あんまりしょっちゅう食べるようであったり、
何らかの理由でミネラルを欲しているのであれば、
あげる時期を獣医さんと相談の上、見合わせてみてはいかがでしょう?


> 病気が治ってから、ほんとうになついてカワイイ小鈴です。
> ゲージに手を入れると、すぐに乗ってきます。
> そして温かさがいいのか、止まるのに安定がいいのか、
> 手にエサが無くても、手の上で毛繕いしたり、そのままくつろいでます。
> くぅぅぅぅ、カワイイ〜! と、メロメロです。(笑)

もうすっかりベタ馴れですね。
多分、暖かさが気に入ったんだと思いますよ〜(笑)
自分を育ててくれる、お母さんのことをまた思いだしちゃったのかも。
そうそう、そのうち体中をはい回って遊ぶようになるかもしれませんが、
頭に乗られたときは要注意ですよ〜。
バランス崩して落ちてきたとき、
顔を引っ掛かれると結構痛いですから(爆)

> 今は、毎晩ゲージの中で、少しずつスキンシップを
> 続けていますが、もう少ししたら、、、部屋に出してあげたい。

外の世界に馴れたら、出せ出せ攻撃やあちこちで糞をしたり
噛りまくられたり、お弁当を持っていって隠されたりと
色々目が放せなくて大変ですが、
その分モモンガにとっては楽しい世界が待っているんですよね。
うまくスキンシップを取りながら、
徐々に外の世界にならしてあげられるといいですよね。


> さて、今日はまた一つご相談が。
> 秋になると、タイモモは特に、動物性蛋白質がたくさん必要とか
> 聞いたのですが、小鈴にはミルワームとかこおろぎとかあげてません。
> 私自身が、虫とかは大丈夫なんですけど、エサとして与えることが
> できない性分なのです。
> それで、今はヨーグルトだけなんですけど、、、大丈夫でしょうか?

自然化では、秋は冬に備えて、防寒と栄養を蓄える意味で
たんぱく質に限らずいろんな栄養が必要になります。
が、飼育下では比較的安定してご飯がもらえるので、
基本的には年中共通したものでも良いと思いますが、
季節の食事内容に準じたほうが無難ですし、
その方が季節の味覚を楽しめることでしょう♪
さて、虫を餌として与えるのはショップで売っている
ミルワームやコオロギならば無菌的に育てられているので、
寄生虫や病原菌の媒介は問題ないと思います。
で、栄養的にも嗜好的にも良い代物ですが、やっぱり虫だけあって
敬遠される方が多いみたいですね。
で、その代替できるものとして、鶏卵などいかがでしょう?
過熱してしまえばサルモネラ菌も平気ですし、
砂糖を混ぜれば食いつきは良いですよ。
また、栄養面においてもなんら引けは取らないと思いますし。
ヨーグルトだけだと、アミノ酸が充分ではないと思うので、
そればっかりでは動物性タンパク質の補給源では不十分で、
私的にはヨーグルトは整腸効果とカルシウム補給と考えてます。
あとは、人間用のプロテインとか、
タンパク質の多い配合飼料とかを上げるっていう手も有りますね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。