獣医師広報板ニュース

モモンガ掲示板過去発言No.1600-200105-42

RE:飼い主として気をつけてあげられること。
投稿日 2001年5月5日(土)19時46分 とも

まろさんへ。

★病気について
あまり他の人が飼っていない動物は、獣医さんも診察経験がない場合が多いんですよね。
最近はリスやハムスターなどの小動物を診られる先生が増えているで、徐々に良くなっていくと思うのですが、身近にモモンガを診察できる先生が居ない状況では、モモンガがなるべく病気になったり怪我をしたりしないよう飼い主が注意したり、いろいろ勉強する必要があると感じています。

モモンガの健康診断ができないといっても、検便はどの動物病院でもできると思います。
検便で最低限の健康チェックはできるので、相談してみてください。

★ケージの置き場所について
居間から移動したのは良かったと思います。テレビやいろいろな音がしない方が安心して過ごせると思います。
アメリカモモンガは、人の気配が薄れて落ち着くことはあっても、寂しいと思うことはないと思います。

★食事について
ひまわりの種とくるみとビスケット、甘い果物はどれもおやつとして少量あげればいいものです。
それは、子供をおやつだけで育てるようなもので、それでお腹がいっぱいになるのは良くないと思います。

モモンガの健康にとって良いのは、動物実験やプロのブリーダーが使っているような円筒形の固形ペレットです。
これだけでモモンガにとって必要な栄養素を含んでいるといわれていますので、あとはお水と塩土、便秘予防に果物と野菜を毎日、動物性タンパク質(ミルワームやイナゴ等)やおやつを時々あげれば十分だと思います。
ただし、円筒形の固形ペレットは、小さい頃から食べ慣れていないとなかなか食べてくれません。
そう言う場合は、様々な穀物類がミックスされている鳩餌や食物繊維が豊富なサツマイモ(生)を主食としてあげてください。
ただし、大量にあげると好きな餌だけ食べてしまうので、食べきれる量ずつあげるのがポイントです。
ハムスターやリス用のミックスフードはひまわりの種が多く、アメモモには向きません。
ひまわりの種は一日数粒、手渡しであげるくらいにしてください。
舌が肥えてしまったモモンガの食性を変えるのは大変ですが、是非チャレンジしてみてください!

かくいう私もついついおいしいものをあげすぎてしまってモモンガたちが肥満気味なんです(汗
肥満はモモンガにとって大病の元なので、反省しきりです。

★ケージの大きさについて
モモンガにとって必要なのは床面積より高さで、モモンガにとってよい高さは2mといわれています。
低いケージほど運動不足になるのは必至ですので、なるべく高さがあるケージを使ったり、つなぎ合わせたりして高くするのが理想です。
2階建ての70cmのケージの場合は、一階と二回を仕切ってしまうと35cmのケージで飼っている状態と変わらないので、もし仕切がある状態で使っている場合は仕切を外してください。

また何かありましたら遠慮なく聞いてくださいね!それでは。

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