獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200003-1

最後に。
投稿日 2000年3月1日(水)03時26分 はたの

ご賢察のとおり、鷹匠の波多野でございます。真意が通じず隔靴掻痒、は私もです。舌足らず、申し訳ありません。

 留鳥としてのコノハズクについてご教示ありがとうございます。勉強になりました。
 ただ、籠抜けを考慮すると、目の色も指の毛も不十分でしょうね。黒目毛ナシのオオコノハもいますし、そもそも「みみずく」に該当しそうな種がたくさんありますし。

 議論のスレ違いの根本には、技術の一般化への考えの相違がありそうですね。
 「それなりの考えや手法」をお持ちで、「優劣を競うつもり」はおありにならない。
  私にも「それなりの考え」はあり、「優劣を競うつもり」はありません。が、「優劣を比べること自体」には大いに意味があろう、と思っています。比較検討して、よりよい方法を確立したいと思うからです。種や個体にあわせた応用はその後でしょう。絶対的なものはむろん作れないでしょうが、より確率の高い方法、原則は有り得るのではありませんか。
 たとえば以前は日本では諸論があった、重油に汚染された鳥の洗いかたですが、不幸にも大きな事故が発生したため、原則が確立しましたよね。ストレスかけてでもいいから徹底的に洗剤で洗う、早めにトリアージして努力を集中する、辱創防止にネットを使う、など。応用はそこから始まるのでしょう。
 ブンチョウやセキセイインコの飼育もそうですよね。「絶対的ではないけれど、現時点で、もっとも適切と思われる方法」をベースに創意工夫がなされるではありませんか。
 比較をお望みではないようなので、コオロギか強制給餌かの検討は控えますけれど、一個所に大勢が一時に集って作業が行なわれることが(不幸にも)有り得る重油汚染とことなり、現場同士の情報交換の機会が少ない猛禽関連だからこそ、突っ込んだ比較ができなかったことは残念です。今回の例には役立たないとしても、今後のためには役立ったでしょうから。

 ちみなみに、私が、ないようだ、と書いたのは「拠点としての」保護センターです。制度や担当部署のことではありません。
 また、月曜朝にタイムアップかどうかも微妙ですね。気楽に「2、3日預かってください」という担当者もいますし。
 
 専門家を育てるためには機会を提供する必要がある、のは同感です。熱心なかたもおられます。ただ一方で、データさえ残さないような専門家の現実に存在するのが問題でしょうね。

 「浮いてい」るのか、またそれが、雰囲気を壊すほどなのか、目先が変わって面白い程度なのは、権限をお持ちの管理人のかたがおれるからには、当事者が判断するのはいかがと思いますが、
もし、拙文を読まれて不愉快に思われたかたがあられましたらお詫びいたします。
 ご文面から拝察するにおそらくはそうでないとは思いますが、もし、議論にお付き合いくださるのでしたら、メールをください。

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