獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200003-9

分類について
投稿日 2000年3月3日(金)07時58分 ケンケン

こんにちは。ケンケンです。
 先日、ちょい「小鳥」という表現について(お久美さん、どーも)や、「インコ」と「フィンチ」についての書込みがありましたので、その辺についての解説(?)を受け売り(プラスアルファ)のお話で恐縮ですが、(マイルドに)語ります。

生物の分類は語り出すと大変なことになってしまうので、とりあえずフィンチとインコについての解説を。。。
「鳥類」という時点でほ乳類やは虫類とは別の分類です。そしてその中で
「スズメ目」と「オウム目」などに別れます。
「スズメ目」の中でもさらに「カエデチョウ科」というジャンルがあり、そしてカエデチョウ科の中でも「ブンチョウ属の文鳥」や「キンパラ属の十姉妹」という様に細分されます。カエデチョウ科の鳥を「フィンチ」と呼んでいると考えて良いと思います(スズメ目には他にアトリ科(カナリヤなど)があります)。

「オウム目」の中では「インコ科」と「オウム科」「ヒインコ科」に別れますが、こちらは手もとの本によると、単色で地味目のものを「オウム科」としハデな色彩のものを「インコ科」と別けているそうです。
さて「インコ科」も、これまた多くの属にわけられ「セキセイインコ属」「ボタンインコ属」「クサインコ属」などなど、とても多彩です。「オウム科」には「オカメインコ属(は一属一種)」や「オウム属(タイハクオウムやキバタンなど白色のもの)」、「モモイロインコ属」などに別れます。
 さて、お久美さんからも御指摘のあった「小鳥」という考え方がよくないというのは、この分類上にそっていくと分かりやすいと思います。
 まず、鳥類はあくまでも鳥類であり、ほ乳類と同じ生態ではありません。そしてオウム目とスズメ目の違いはほ乳類でいうと草食動物と肉食動物の分岐点と等しいと言えます。さらにカエデチョウ科とインコ科ではイヌ科とネコ科と同じ分岐点です。さらにセキセイインコ属とボタンインコ属はイヌとキツネくらいの差があると考えて良いと思います。
 「同じ鳥じゃん」とはいうものの、セキセイインコと文鳥、ボタンインコは別の生き物であり、それらをまとめて「小鳥」と呼び、同じ飼料や飼育環境や医療をするのなら、「同じ動物じゃん」といって、ハムスターやネコ、イヌやサルやウサギを「小動物」として同じ飼料、飼育環境、医療のをするのと同じことになってしまうのです。

 逆の言い方をすれば鳥類とほ乳類は脊椎動物である、というしか共通点がない。。。ってことになるのかな。。。以上、分類の順番にちょい自信がない書き込みです

あ〜、久々に語ってしまいました。。。。。。。

 昨日、またも家族が増えてしまいました。。。シロブンチョウです(これで8羽)。名前は未決です。また1週間くらい悩むんだろうな。。。。

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