獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200005-72

したきりのしきたり
投稿日 2000年5月19日(金)14時52分 しまこ

まそこさん、みゅうさんはじめまして。

私は野鳥の雛を育てた経験がないので、一般論として。

猫がくわえて来ちゃったのは仕方ないにしても、単に巣から落ちた
ということなら必ず親鳥が近くにいるはずです。注意してみて、
親鳥がいるならフォローは任せましょう。できたら竹カゴや
空き箱を工夫して高い位置(もちろん安全な)に雛をおいておくと
親が餌を運びます。これなら一安心。これで無事巣立ったツバメや雀を
知っています。

どうしても親が見つからないような場合は無理矢理にでも
餌を食べさせるようなことになるのでしょうがこの辺はパス(笑)。

あと気をつけるのは病気です。可愛い小鳥も悲しいことにいろいろな
病気を持っています。既に鳥を飼っている場合感染する危険がありますので
いきなり同じ部屋に入れたりするのは危険だと思います。さわる前と
さわったあと、手や器具を消毒するくらいの気持ちが必要かも。
米国では鳩の糞等によるの感染を防ぐため、公園等から帰ったら靴底を消毒する
そうです。鳥を飼っている人の話だったと思います。

脅かす訳じゃないですが、防げることは防いだ方が鳥も人間もお互いのためです
よね。

あと、とにかく基本は雛には手を出さないこと。(雀だってカラスだって
鳩だって、本当は勝手に取ったり飼ったり食ったりしてはいけない野鳥です。)
特に、羽が生えそろっているようなときは巣立ちの練習中の可能性も
大です。獣医さんに持ち込まれる雛の大半は人間が(親切心から)誘拐
してしまった物だとか。飛べなくても時間をかけて自力で巣に帰る雛も
いるようです。NHKの番組でやっていたと思います。

冷たいようですが、巣から落ちる等の事故は自然淘汰の一つです。
そのことも忘れずにいるべきではないかしらん、と私は思います。

でもね〜目の前にね〜くちばしの黄色いヒナヒナがいてねぇ〜
しかも雨降ってきたり猫が近くで見てたりしたら拾いますわね。それは(笑)。

それで助かって自然に帰れるのも、やむを得ず人間と暮らすのも運命。
思いがけず手の中に飛び込んできた命なら助けてあげたいですよね。


さて、(あまりにも乱暴で)切ない恋心(?)の実らないふーちゃん@セキセイ。
以前一本背おいやバックドロップをかましていたキキ@ヒムネキキョウを
追っかけ回すこと一週間。キキもふーちゃんの変化を感じているのか、カゴ越し
ならくちばしでちょんちょんつついたりして遊んでいるのですが、ダイレクトは
怖くて怖くてたまらない様子(無理もない)。

そこで、「母の愛」モード発動(しゃきーん)。

キキをふんづかまえて、ふーちゃんに近づけてみました・・・・。
すると・・・。

あの、あのあのあの暴力セキセイが、なんとも優しくキキちゃんをはみはみ
するではないですか。相棒のハルちゃんにも実家の遊び仲間セキセイズにも
見せたことのない優しい優しいふーちゃんの姿に、感動の嵐でした。

キキちゃんは「(いやいやいやー!)」と私の指を噛みまくっていたので
ちょっと穴が開いちゃいましたけど(笑)。嫌なのはふーちゃんじゃなくて
捕まえている私の手でした。ふーちゃんとは「ちゅー」とかしたりして。まあ!

犬猿の仲だったのがこの変わり様。こんなことってあるんですねぇ。
今後は?でもふーちゃんが「その気モード」になって卵なんか持たないよう
気をつけねば。絶対実らないのだし・・・。

・・・私がキキにしたことは果たして「母の愛」?あれ?

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