獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200011-15

適応能力と適温
投稿日 2000年11月2日(木)00時16分 くらら

こんばんわ、毎年の事ながら、保温することも、そして保温器具のことも
気になる季節ですね。
恒温動物の場合、自分で体温を調節して過ごしていますが、
私たち人間でも、秋になれば冬に備えておいしいものを沢山食べたくなりますし、
北に住んでいる人の方が、アルコールを沢山飲んだり、油っぽいものを多く取ったりする
ことでもわかるように、環境に適応しようと努力しています。
ところがその適応能力を超えて、環境が悪化してしまった場合には、病気になります。」

鳥たちにも同じ事がいえるのではないでしょうか。
確かに保温しなくても、北向きの部屋でも、鳥は十分に生きていく力を持っています。
ただ、厳しい環境にさらされるほどストレスも多いでしょう。
また環境に耐えられるだけの体力を付けさせることが必要だと思います。
たとえば秋に脂肪分の多い物を少し食べさせ、皮下脂肪をたくわえさせるとか・・

保温といっても、がんがんに熱くするのではなく、
小春日和程度がいいのではないでしょうか。

うちで飼っている6羽の小桜達、一番さむがりの子とさむがらない子との差は
かなりあるようです。
寒がりの子はすでに暖かい所を求めています(部屋は24度)。
私は一応ペットヒーターをかごにつり下げて、
寒ければ近づき、そうでなければ遠ざかっていられるようにしています。
鳥自身で環境を選べるようにしてあげれば、その子がどういう温度を好むか
わりあい分かりやすいですよ。


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