獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200011-7

ヒーターなしでは飼えないか
投稿日 2000年11月1日(水)15時31分 日向 忍

うーん、その個体の適応性と環境・飼い主の考え方次第だと思います。
■適応性
人間もそうですよね。ヒーターとかくーらーを使わないで極力自然に
暮らしている人もいれば、健康でも寒がり暑がりでエアコン手放せないって
タイプもいる。そして、病気がちだから嫌いでも暖房の必要がある人もいる。
健康で耐えうる個体なら暖房しなくてもいいと思いますが、ヒナのころに
病気をした個体・また産卵期のメスなどはその寒さが致命的になることが
あります。
我が家の鳥たちはヒナのうちに長期間病気をしたり、親鳥が育てきれずに体が
小さかったりと・・・とても丈夫とはいえません。気温が低すぎると体が対応できず
食が落ち、体温も保持できなくなり病気を再発したりします。
ですがこんな子達でも保温をしてやれば普通に巣引きもするし、普通に暮らせる
のです。もちろん、大人になると耐久力も付いてきますから、昔30度だった室温は
現在室温+ペットヒーター程度になっています。
これから徐々に落としていけたらと思いますが、また老鳥になったら必要温度は
あがるでしょうね。
■環境
また、住んでいる土地・建物にもよります。
寒いところもあれば、あついところもあります。保温性のよい建物かそうでないか。
それにより温度はかなり違いますよね。
■飼い主の考え方
あとはハムスターもそうですが、最近は保温して冬眠させないんだそうです。
それは寿命が縮むからだと聞きました。
ある意味、寒さは強いストレスです。その子を長生きさせたいから、うちでは
20度以下になったら保温をする・・・なるべく自然がいいから保温はしない。
それは飼い主の考え方次第です。

ただ、インコは元々日本国内では生息していない鳥です。長く飼鳥として
繁殖もされ、日本の気候に順応しているとは言え、その鳥種の原産地の特徴を
頭に入れておくことも必要ではないかと思います。
小桜は・・・・32度越えても元気ですがオカメはだれます(^-^;)
また低い温度だとこんどはオカメのほうが大丈夫なようです。
同種の情報を集めているとやはり「傾向」というものが見えてくると思います。
でも・・・寒さに比較的弱い小桜でも・・・・強い個体もいます。
今預かっている荒のメスはブリーダーのとこから成鳥で買いましたが、
そこは冬場−10度だそうです。でも、鳥が死んでいてもなんの頓着もしていないので
平均寿命は短そうでしたけどね。
ヒーターなしでは飼えないとは思いませんが、個体にあった選択が必要だと
思います。
http://www.din.or.jp/~shinobu/sakura01.htm

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