獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200106-10

おびゅ?さんへ
投稿日 2001年6月2日(土)17時01分 sutemaru

心配しながらロムしていました。
巣が壊れたりした場合、鳩は雛がいれば頑張って雛を育て続けますが、卵の場合は巣を放棄して新しい巣を作って叉卵を産みます。
卵が孵った事はすごい事ですが、親がいないと言う事はかなり難しい事だと思います。
親鳩は1日に2〜3回くらいしかピジョンミルクを与えないので、雛は大きなそ嚢を持って餌をためる事が出来るようになっています。
しかし、卵から孵ってすぐの子なので、そ嚢が小さくなったら与えるように気を付けていると良いのでは無いでしょうか。
ピジョンミルクはそ嚢乳とも言って、鳩が半分消化した食物と共に与えるチーズ様の物質で、そ嚢のひだからはがれ落ちる細胞中に含まれ、脂肪、蛋白を多量に含んでいます。
これは雄雌共に分泌します。
これの代わりになるものは難しいでしょうが、現状ではそう言っても仕方ありませんから、何とかするしかありませんものね。
育っていくようでしたら、さし餌の量は、一回分その雛の頭二つ分を目安に、1日2〜3回与えるとよいようです。
もう少し育って全身が黄色い産毛になりましたら、ドッグフードと九官鳥の餌をまぜ、ぬるま湯でスポンジ状になる迄ふやかしたものを与えると良いようです。
水分は段々減らしていきます。
羽毛が出てきたら、前記のものに段々小鳥や鶏の餌を加えていき、巣立ち雛くらいになってきたら、だんだん鳩の餌を与えていくようにしていくと良いと思います。
この子は育っても野生には帰せないと思います。

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