鳥類掲示板 2002年6月6日(木)15時08分

蚊が媒介する疾病に鶏には、「ロイコチトゾ－ン病」という病気があります。
住血原虫が赤血球に寄生し、血液の破壊や粘膜からの出血を引き起こします。
これは、ニワトリヌカカというごく小さな蚊が媒介します。原虫はプラスモジ
ウムの１種なので、「マラリア」に似ているといった方が理解しやすいかな？
それとも　かえって誤解のもとかな？　
「鶏マラリア」もちゃんと別にありますので。

それ以外には有名なところで「鶏痘」があります。こちらは文字どうり、ポッ
クウイルスが原因で、鶏における「痘瘡」です。
鳩の飼育者は、「鳩痘」がありますので、鶏のワクチンを流用して予防してい
るとよく耳にします。一般に飼育されている小鳥では、「カナリア痘」が存在
します。
文鳥やセキセイは、比較的蚊に強く、刺し傷が残りませんが、カナリアは弱く
化膿しがちです。この刺傷からの化膿と「カナリア痘」が、まぎらわしく誤認
されることもあります。

病原体が小さければ、蚊にかぎらず節足動物による媒介は、動物の種類をとわ
ず存在します。

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