獣医師ではありませんがご参考まで。

　適温は必ずしも数値では表せません。
　というのは、カゴ／禽舎の大きさや飼い主の考え方などによるからです。
　当方長野県の高地在住ですが、以前、２．５メートル四方ほどの禽舎にセキセイを４０羽ばかり飼っておりました。屋外禽舎、ビニールの風よけあり、個体数（ペア数に非ず）の巣箱、餌はフィンチ用混合のカラ付き＋麻の実。ただしどちらも無制限、自由採食。
　冬の最低気温は氷点下２０度弱、昼間でも寒い日は氷点下１０度ぐらい。必然的に水は凍るので、一日一回、お湯を差す、という状況です。
　それで、成鳥は冬期には一羽も落ちませんでした（真冬に巣引きした間抜けがおり、雛は育ちませんでしたが）。
　
　これは前述の通り飛べる空間があって体力があったこと、老鳥病鳥ではないこと、なども加味されますから、全個体にあてはまるものではありませんし、飼い主の考え方として、ギリギリはいやだ、ということもありましょう。
　しかしながら、確率的にいえば（つまり落ちる個体も在り得なくはない）、相当に寒くても平気です。健康な成鳥であれば、運動量が少なくても水が凍らない範囲ならおおむね安全圏でありましょう。