獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200503-44

みんみんさんへ
投稿日 2005年2月19日(土)03時38分 投稿者 sutemaru

巣立ちまで親に育てられていたと言う事ですね。よかったですね。それまででも親に育てられていたと言う事は嬉しい事ですね。親から雛に栄養が与えられていれば一番理想的ですから。でも保護後栄養は足りていないのかもしれませんね。雀は雛の時は親から青虫や昆虫を食べさせて貰い後にヒエなど草の種子になり、主食は種子や穀物になっていきますが、収穫期には稲の胚乳をつぶして食べるため稲に大害を与えるとして嫌われてしまったりもしますね。雀は春から夏の繁殖期には大量の昆虫を食べ、秋から冬には雑草の種子等食べるとも言われています。そのような生活に少しでも近付けてあげたいですね。
これは全く私だけの感じ方で何の根拠も無いですが、昔から人間に育てられている動物達は人間が作ってきた餌に永い時間の経過のなかで慣れさせられてきた所がかなりあると思うのです。カリカリだとかペレットと言うもので体が作られてきている時間が長く、吸収能力も出来ているような。野生動物を保護した時感じるのは、自然界で逞しく生き残っている動物達は非常時には仕方ありませんが長く人間の飼育下に置かなくてはならなくなると、補えない何かが不足してゆくような気がします。その無理を何とか埋めてあげる必要が出てきた時何を与えるか考える時、雀の場合自然界に有るものなら精製前の米とか、昆虫(ミルワームが代用出来ますが虫のいる時期は色々な虫)、小鳥の餌は便利ですし、ドッグフード、パン類(塩分等で色々言われますが大量与える訳ではないから)、ビタミン等で補う事をしますね。雑食の子は種類を片寄らないで色々形を変えて(吸収能力にも個体差がありますから)与えると良いと思います。一番良くないのは一つの種類ばかりに片寄る事で、もしそれをその子が体質的に巧く体に取り入れられないと全身的な栄養失調になる事だってありますから。
日頃の環境は分かりませんが日光も必要でしょうし、カルシュウムも何らかの形で欲しいですし、出来たらサプリメントと言う形より自然食の形で吸収した方が安心てすよね。

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