獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200509-28

re:インコの腎不全
投稿日 2005年8月9日(火)10時42分 投稿者 プロキオン

>どのような症状、経過が観察され、どのような治療になりますか?
 糞便検査で判明しますか?

腎臓の機能が損なわれるわけですから、尿の量や色調、それに飲水量の
変化が相当します。
経過というのは、本来ケースバイケースなのですが、普通の場合は、人
間の食べ物(とくに塩分の濃いもの)を摂取するというような経過があ
ってのことです。
# 腎不全というよりは、腎炎と解釈するべきかもしれませんが。

また、これらとは、別に、白血病やマレック氏病の感染による腎臓の腫
大、腎臓の腫瘍等で坐骨神経叢が圧迫されて脚の麻痺をきたす例もあり
ます。この症状は、本来は腎不全とは別扱いなのですが、腎臓が腫れて
ということに由来しますので、触れておきます。

治療法は、省略します。
# 一言でいえば、腎不全の治療になります。

診断は、尿の検査では確定するにはいたらないでしょう。触診において
も腎臓は、骨盤を形成する骨の中に埋め込まれたように位置しています
から、小さなインコであれば、まず無理でしょう。
りん告や血液検査も含めての総合判断、もしくは診断的治療でしょう。

なんらかの有害物質の摂取が確認されていれば、比較的早く腎臓の機能
障害を疑うケースはあると考えられます。

小鳥の診療においては、「腎不全」については、あまり遭遇しないので
はないかと考えるのですが、何故知りたいと思われたのでしょうか?
私は、むしろそちらの方に興味があります。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。