鳥類掲示板過去発言No.1700-200604-117
Re:そのう検査 |
投稿日 2006年4月30日(日)12時00分 投稿者 プロキオン
そ嚢の検査ですが、海外のエキゾチックアニマルのテキスト等にあるものを見ると、 そ嚢炎のある個体は嘔吐を伴っていたりして、口腔内がけっこう汚れていて不潔にな っていたりします。 そのような個体であれば、わざわざそ嚢にまでチューブを入れて検査する必要はない でしょう。口腔内を観察するだけで充分だと思います。 また、綿棒で口腔内内から採材して、すすぎだしするという手技も野鳥等のレスキュ ーを手がけていて、講師となっている先生がセミナーで提唱されています。 小鳥にかかる負担が少なくて、私は良い方法だと思っています。 小鳥の愛好家の方は、よくそ嚢の検査にこだわっているような記述をあちこちで目に しますが、通常の健康チェックが目的であれば、口腔内の目視だけでも充分に目的は 果たすことができると考えています。 また、そ嚢検査で目的としている病原体も、そのほとんどは常在しているのが本来の 姿ですから、「いる」「いない」を心配するよりも、その増減や全体的な健康状態に 留意する方がよいのではないかと思います。 動物病院の先生が、小鳥の扱いに慣れているのにこしたことはありませんが、負担が 少なく、簡便な方法があれば、受診の機会を増やすというメリットにはなるのではな いでしょうか。
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