獣医師広報板ニュース

鳥類掲示板過去発言No.1700-200606-47

re鳩の動物性タンパク
投稿日 2006年5月28日(日)17時20分 投稿者 はたの

その本は未読なのですが、ハト一般についてそのように述べられているのでしょうか?
 ドバト(=カワラバト、レースバト、Columba livia)についてそのように述べられているのでしょうか?
 もしかして、オウギバトやカンムリバト Goura sp. についての記述ではありませんか?
 あるいはまた、栄養のバランスとは何を意味するのでしょう? カタツムリやナメクジは動物性タンパク源として意味があると書かれているのでしょうか? カタツムリはむろん、ナメクジも体内に甲があったり歯石があったりで、「環境中のミネラル(主としてカルシウム)を濃縮した存在」でもあるわけでして・・・
 一般的な栄養、というのがどういう文脈なのか・・・?

 マクロに見れば、ハト類は、ピジョンミルクという手段によって「親が植物を摂取→動物性タンパクに変換→【動物性タンパクを雛に給餌】」を可能にし、よって、昆虫などの発生時期にかかわらず繁殖が可能となり、1腹卵数を原則2個と少なくして一年中繁殖するという戦略をとったグループ・・・と言えます。
 全般に、ミネラル源として、草本種子や堅果以外の何かを食べる、というのでしたら理解できます。わざわざ海水飲みにいくやつもいますし、塩土などはつまりそういうものですから・・・
 また、一部のハトが動物性タンパク質(や液果の糖質など)を積極的に利用するように【二次的に】適応した、というのもまたわかります。生態系によって各種バイオマスの現存量とその変動は異なりますし、競合種も異なりますから(ニューギニアあたりには、いわゆる典型的なキジ類がいませんよね)。
 ただ、ハト全般として、動物性タンパクを積極的に利用するのが普通である、ドバトやキジバトやシラコバトやモリバトなんかもそうである、ということでしたら、私は大いに認識を改めなくてはなりません。
 どういう記述なのか、もう少し詳しくお知らせくだされば幸いです。

 

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。