獣医師広報板ニュース

爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200103-15

駆虫
投稿日 2001年3月12日(月)23時27分 とこまだしよ

ご心配いただきありがとうございました。
本当にサバンナちひろさんは元気ですよね。
最近だれかさんのおかげで、蛇系のサイトとか、カメ以外のサイトをのぞくよう
になったら、3〜4箇所で元気に発言されていました。

さっそく話しをしぼっていただきありがとうございます。
確かにお腹の中は、いろいろな生き物が勢力争いをして微妙なバランスをとって
います。寄生虫が多く寄生していることは、すでにバランスが崩れていると言え
ると思います。
一つの寄生虫を駆虫することにより、他の寄生虫が異常増殖してくる。という
ことは、その宿主がとても弱っている、環境が悪い、エサが悪い等、免疫力を
低下させる要素が存在していることに他なりません。
健康であれば、宿主はなるべくそれを押さえ込むべき環境を整えます。
多種の寄生虫が寄生しているとします。その子が健康な状態で適正な環境で飼育
されていれば、線虫を駆虫しても、他の寄生虫が「異常増殖」してしまうという
ことは一般に起こりにくいことだとおもいます。
線虫を駆虫した後検便したら、ジアルジアなど原虫類が異常に増えたという事は
確かにあります。そんな時でも、リクガメ等草食性爬虫類では、繊維質の多い
野草を多給してあげることにより相当ジアルシアを押さえ込むこたができます。

つまり、線虫とジアルジアが同時感染している場合、線虫を駆虫すると原虫が
異常増殖し、あるいは逆のことが、高い確率で起こるのであればとてもこわい
ことですが、しっかりとした支持療法(爬虫類側の状態をより良い状態に維持
させるなど)を併用することで、そのようなことは起こりにくいのではと思って
います。

最後に、駆虫したと言うと、1〜2回で完全に終わるように思われますが、
実際は、スパッと切れの良い結果が必ずしも得られるわけではなく、何回も
駆虫を繰り返さなくてはならないことが多々あることは、ことわっておきます。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:日本ベェツ・グループ 三鷹獣医科グループ&新座獣医科グループ 小宮山典寛様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。