爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200208-4
reマムシ |
投稿日 2002年7月1日(月)17時45分 はたの
まあいろんなところにいますが、多いのは、水の近くで、が湿っぽいほどの水辺ではなく、一段高くなって乾いているところ、です。潅木の登ることはあるものの、基本的には地上棲です。つまりアオダイショウのような木登り上手ではありません。 濃いくさむらの「中」というよりは周辺。ネズミ食ですので、ネズミがいるところにいるものです。おおむね特定の巣穴を持っていて、お腹が減るとネズミの通り道で待ち伏せします。主にネズミから隠れられる障害物があるところなどで。 気温が充分に高ければ、24時間いつでも動きます。気温が低ければ主に昼間、日光浴をして(この時にヒトが出会うこひとが多い)、夕方、ネズミが出る時間に狩り。 出会った時も、避ければ危険はありません。記憶レスですが、咬傷被害の8 9割は、退治しようとか、マムシ酒作ろうとかして、ヒトから攻撃し、反撃されたものです。マムシは大きくても60センチ程度で、筋力も弱いため、攻撃範囲はトグロから15センチぐらいの範囲にすぎません。トグロのすぐ横に足を置いても、ちょっと頑丈な靴を履いていれば咬まれることはないわけです。 また、実はマムシはかなり減少しており、絶滅が心配されている動物です。気楽に退治していいものではありません。ヒトの被害も、年に一人あるかないか程度なので、退治の必要もありません。マムシに間違えられて殺されるアオダイショウも多いものです。 要するに無視が一番です。 万が一咬まれた場合。 応急手当には諸説あります。 ヘビがマムシであるかを確認する。殺して死体を確保するのが一番です。 毒を吸い出す。虫歯があるとかえっていかんという説もありますが、つばを吐けばいいという説もあります。 牙の跡の周辺を切り開くかどうかも意見が分れます。切るとすれば、二つの牙の跡のなるべく近くを、筋肉の流れに沿って、清潔で鋭利な刃物で、それなりに深く、一気に・・・です。度胸を含めこれが可能なら切ったほうがよく、が、へんに切るよりは吸い出すだけのがマシ、ってことになります。 咬まれた跡の体幹側を縛るか縛らないかも両説あります。が、すぐに治療を受けられるのであれば、縛らないほうがお勧めです。 確実にマムシならば、診療を受ける必要があります。が、血清をおいていない医療機関もあるので、行く前に電話等で確認を。生息地域の保健所等には置いてあるはずです。 また、詳しくない医師も多いので(事例の報告でも不適切な治療が散見される由)、そのあたりも要注意です。 血清は異種タンパクが含まれるので、副作用があります。血清の投与を受けると同時に(副作用が出るのを待つのではなく)、予防的にステロイドの投与を受けるほうがよいだろうとされています。 また、咬まれてから数日の間に腎障害が起きやすいことも知られています。透析等が必要になることもあるので、その旨を医師に伝え、異常が出てからあわてて手配するなどして時間をムダにしない準備が必要です。 私自身、万が一を考えて上のようなことを調べたことがあるわけですが、にも関わらず強調しておきます。マムシの被害にあうことは非常に小さいリスクです。交通事故の何千分の1、飛行機事故の何百分の1、カミナリに打たれたりスズメバチに刺されたりして死ぬのの何十分の1、です。過度に恐れる必要はありません。マムシだけに注意されるのでなく、他のいろいろなリスク要因にもバランスよくご注意ください。 |
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