爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200211-44
reリクガメ |
投稿日 2002年10月3日(木)23時33分 はたの
10年モノのヒョウモン×2、先日引き取ったばかりのケヅメ1の飼い主です。 難しさは、まず「腸内細菌」です。魚を飼う時に、「魚を飼うのではなく水を飼え」つまり濾過細菌の重要さがいわれますが、リクガメも、カメを飼うというより、カメの腹の中の細菌を飼うようなものです。 治療なり駆虫なりにおいて特に、これが難しく、他方、これがうまく回り始めれば、ある意味ラクです。事前に、(カメの研究はあまり多くないのでせめて反芻獣とかでも)植物を分解する腸内細菌のことを調べておかれることをお勧めします。 二つ目に出てくるのは、技術的な困難さというより、規模、飼育面積です。小型種であっても同じ頭胴長のトガケの何十倍のも体重があるわけで、いろいろな意味で規模が大きくなります。拙宅のリクがメは合計20キロ程度ですが、それでも国産の爬虫類用プレートヒーターでは足りなくなって、アメリカ製の養豚用のものを個人輸入したりしていています。それ以外にも、なにかと規模が大きくなりがちです。大型種であれば少数でも、小型種でも多数となれば、ケージというより庭なりベランダなりが必要となってきます。ケージを棚に並べる、いわゆる爬虫類コレクションとは違う発想が要るかと。 ラクなのは生き急いでいないこと。 たとえばr型戦略(意味はネット上でお調べください)のトカゲなんかでは飼育下における限界的な生理的寿命はともかく、生態的な寿命は2年とかだったりします。と、必ず累代飼育に成功しないと、すぐに「消費的飼育」になってしまいます。それなりに大型のトカゲでも生き急ぎタイプは10年かそこらで死ぬので、同様の悩みがつきまといます。が、リクガメなら、5年や10年は猶予期間があるわけです。むろんこいつは、「自分の死後、誰に託そうか」って悩みと表裏一体ですが。 臭いもまあラクかと。給水過多だとキビシイものがありますが、乾かし気味の管理だと、糞尿の臭いはあまり気になりません。すくなくとも同体重の肉食トカゲよりは。 楽しいのは、幸せそうに日を浴びながら草を食べるのを見ることでしょうか、見るからに幸せそうですからねえ。ああいう幸せ全開の感じって、沼ガメやらトガケやらヘビやらではあまり見ない気がします。 GOさんに反論するようで恐縮ながら、表情は割と読みやすいほうだという気がします。少なくとも顔の表情は、イヤらしいヘビよりは読みやすいかと。拙宅に、捨てられていて、それを届けられちゃった警察から引き取ったボールパイソンがいますが、こいつが年に何回かしかエサ食わない、ずーっとケージを見ていて、ここぞという時に給餌せにゃならん、それに比べるとリクガメは表情豊かに思えますです。 腸内細菌とも関係しますが、軌道に乗ればラク、乗らないとドツボ・・・という気がしています。初めて飼われるのなら、高かろうとも、すでに安定している、CBあるいは飼い込まれた個体を。WCを立ち上げて飼い込むのは腕っこきに任せて。 閑話ながら。 産んでるヒョウモンの雌がいます。雄が小さいのでなかなか有性卵取れず。 さかってるケヅメの雄がいます。雌がいないので有性卵取れず。 もしブリーディングローンを組んでもいいなというかたがおられたらご一報を。 |
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