爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200401-16
いつも話題にはなるんですが |
投稿日 2003年12月5日(金)14時22分 はたの
いくつかの困難があるようです。 1 生存しない。・・・正式な統計は見つけていませんが、漏れ聞くところによれば、まともな生存率を確保できる園館はかなり限られるようです。要するに大半の個体はバックヤードで人知れず飼い殺しになって目減りしていつのまにかいなくなる、と。 2 正確な採集地がわからない。野生採集の場合はむろん困ります。手続き上違法とされるものの、ソースが野生採集ではなく、ランチングの場合だと、帰す先が事実ないことになります。裏はなかなかとれませんが、サイズが揃っての流通の場合、後者の確率も高いのではないかと推測します。 3 耐性菌の問題。個人的にはこれは無視していい範囲と考えています。畜産廃棄物などからの汚染に比べれば微々たるものなので。ただ、気にするひとは株レベルまで気にしますね。これ言い出すと、傷病鳥獣の再放野も事実上できなくなっちゃいますけど。 4 特定の病原体の問題。近縁他種などから飼育下で決定的に致命的な病原体が感染する例がありまして・・・。 その種を扱うのが得意な施設は過去に近縁種を扱った経験がある場合が多く・・・ これらを乗り越えてなお現地に返す意義があるのは、オランウータンとかの「ホントの希少種」に限られましょう。百単位で入ってくるような種は、個体はいいかげん無視しても差し支えないわけで、個体を戻す努力よりも現地の環境とか産業とかの構造をいじるほうにお金を使うのがよいかと。 なので普通の没収物は売却して換金しちゃうのがいいと思っています。経費を引いた売り上げは原産国の環境対策に寄付するとか、サイテス事務局に寄付するとか。 現状ですと公金を食ううえに現地の自然環境に益することがないので。 ただ、教条主義とか前例主義とかハードルはありそうですが・・・。国産の某トカゲモドキにしても、ロジカルな対策は取られませんでしたから。 |
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