爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200505-73
Re:オタマ |
投稿日 2005年5月28日(土)04時29分 投稿者 パールちゃん
私も世話になった口です。 すべてはオタマから始まったともいえます。 親の目は無しに遊びに行くようになる年頃、子ども用自転車で向かう先は東京都下の多摩川でした。いるわいるわ、オタマがうようよいました。どこにでもいる・いくらでも獲れる・足あり手あり尻尾あり尻尾なしいろいろいる、この三拍子がそろった小さな生き物は子どもたちの遊びの格好の餌食となりました。 獲れた数を競う、大きさを競う、形を競う、勝敗をつけやすいこれらのゲームのあとは、河原の乾いた石の上に競ったオタマを並べたまま放置して別の遊びに熱中してしまうことがままありました。しまいには、拾った空き缶にオタマと川の水を入れ、拾った小枝で焚き木を作り、拾ったマッチで下から火をつけるというおままごともしました。しかし、煮立っていく缶の中をのぞきこんでいた子どもたちは残酷な結末を目の当たりにしました。熱せられるにつれオタマの体は溶けていき、やがて何も姿は残らずぷよぷよとした液体だけになってしまったのでした。もう何十年も前のことですが、あのときの驚きと気持ち悪さは今でもはっきりと脳裏によみがえります。カラカラに干からびて石の上に張りついている数々のオタマの残像とともに。 当時はオタマがかわいそうなんてことはこれっぽっちも思いませんでした。ただひたすらオタマ獲りが楽しくてオタマがかわいくて死ぬとちょっとだけ気持ち悪かった。ただそれだけのこと。でも今ふりかえると、生き物にたっぷりとふれる経験をもたらしてくれたのはオタマで、もにょもにょ動く感触をさんざん味わうことができたのもオタマのおかげ。そして、死ぬということがなんとあっけないものかということを教えてくれたのもオタマでした。オタマに感謝! やがて子どもたちはオタマ獲りには飽き、捕獲に繊細なテクニックが要求される地蜘蛛獲りに人気が移りました。この続きはいずれ昆虫BBSで・・・。 |
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