獣医師広報板ニュース

爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200512-52

いまさらですが
投稿日 2005年12月9日(金)22時30分 投稿者 とこまだしよ

ゆき さん

せっかく良くなってきたと見えていたのにレッドベリーは残念でしたね。
もしウイルス性疾患であるとしてもその特定は難しいと思います。
特定されたとしても普通、病院では抗ウイルス剤を使うような治療は一般的ではありません。
しかし、少しでも何かしてあげるというのであれば、適切な対症療法が必要です。

私が思うには、あまりウイルス性の疾患に固執せず、もう少し原点に戻って
考える必要があるのではないかと思っています。
病気はあまり先入観にとらわれると間違ってしまう事が良くあります。
勿論感染症の予防and/or治療の為に抗生物質を投与したり、強制給餌などの
支持療法が必要かもしれません。
ダイヤモンドバックテラピン?の件もあるので完全に否定は出来ませんが。
その時点ではその治療でも、反応やその他で必要な事もちがってくるかもしれません。
その都度病院といろいろ相談しながらやるのが一番ではないかと思っています。

ウイルス性の件で・・・
最初は先生に「感染症の心配は・・・」という事を言われてのですよね。
(12/7の投稿ではウイルス性ということになっていますが)
症状から口の中は診ていると思うのでそこで何も言われないと言う事は
呼吸器系の疾患を併発?していた可能性は大きいですよね。
そこで感染症も疑い、抗生物質の投与を指示されたと勝手に思っています。
同時に送られてきたニオイガメには症状が出ていない事。
このような幼体で抗生物質の投与によって比較的反応が良かった事。
(ご存知のように抗生物質はウイルス性疾患の特効薬ではないですから)
ということで私は否定的な意見を言わせていただきました。
感染症という意味では全く否定したつもりはありません。
実際に詳しい状況もわからないのにいらない事を言って申し訳ありませんでした。

爬虫類からは多くのウイルスが分離されているようですが、殆どのものが未だ病気との
関連が分かっていません。
徐々に分かってきているウイルス性疾患もあるのですが、実際の現場ではそれを生前に
(疑いはもてても)特定することは現時点では事実上不可能ではないかと思います。
もしウイルス性疾患を疑うのであれば、複数のカメを飼育している場合
それ以上病気を広げない為の方策が非常に重要という事になります。

いやー、本当に難しくて何も言えなくなってしまいますねー。(笑)
やはり実際に診てもらうのが一番ですね。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。