爬虫類・両棲類・カメ掲示板過去発言No.2000-200705-5
両生類のツボカビ症 |
投稿日 2007年1月13日(土)17時39分 投稿者 とこまだしよ
GOさんから両生類のツボカビ症に関して、早速のご指摘をしていただきました。 私自身よく分からない事が多いのですが、「たかがカエルの1つの病気」というだけでは済まされない大きな問題を孕んでいるようです。是非関心をお持ちください。 このツボカビ症は地球規模で進行している両生類の劇的な生息数の減少や絶滅をもたらしている主な原因ではないかと考えられているほどの恐ろしい伝染病です。 高い致死率と強い伝染力をもちます。 これまでの所北中南米、アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、欧州に分布していたのですが、アジア地域には確認されていませんでした。それが、いよいよというか、やはりというか、我が国にもそれが確認されてしまいました。 今のところは飼育中のカエルで確認されただけなのですが、これが野外に漏れ出してしまうと、生態系に大きな問題を起こしてしまう可能性があります。 本来この真菌は土壌や淡水中に生息するために一度野外に漏れ出してしまうと、根絶することが不可能になります。 感染したカエル自体のみならず、飼育水にも病原体が存在するため、その処理にも注意が必要です。感染したカエルでも確実な治療法としては確立していませんが、対処法がありますので、飼育しているカエルの調子が悪い場合には、ツボカビ症であるかどうかは別として、爬虫類に明るい病院に是非相談してみてください。中途半端な治療は保菌動物の増加や対策の遅れを招きます。 私自身、現在情報を探っている状況なのですが、生態系で在来種のカエルが私が思っていた以上に役割を担っていました。なんとかこの病原体が野外に拡散しないことを願っています。
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