馬・ロバ・ポニー掲示板過去発言No.2200-200812-75
Re:セラピーホースが食肉に・・・ |
投稿日 2008年5月29日(木)12時15分 投稿者 プロキオン
この話につきましては、私の家族がちょうど放送を見ておりまして、その時点で私自身が内情を知っていそうな乗馬クラブの方にいきさつを電話で尋ねてみました。 いわく、 1、その馬達は所有権が明確でなく、世話をしている者の一存で処分できる馬ではなさそうである。 2、中間種と小型の馬であり、肉用馬としてはあまりお金になりそうにない。また、飼いなおしをするにしても 1週間では意味が無いであろう。 3、周辺の市町村には、観光牧場が多く、乗用として調教されてきている馬であれば、特に障害者を乗せてきた馬であれば、引き取り手が出てくることは充分に可能性のあることであって、「引き取り手がいないから肉用にするしかない。」は、そのままには受け取らない方がよいであろう。 4、指定管理者と馬の世話をしている者との間の契約にかかわる金銭の話ということが考えられるので、とくに介入する意図は無い。できるかぎり、静観していて欲しい。 ということでした。 で、実際問題としてのその後の経過ですが、件の馬達は、廃用にされることもなく、今はある牧場にいるそうです。 また、南アルプス市の乗馬施設では、別の乗馬クラブと事業の契約を締結して体験乗馬は再開されているそうです。 個人的に思ったことなのですが、使役につかってきた馬や乗馬クラブにいた馬も歳を経てくるとそのまま余生を遅らせてあげるということはむずかしいものです。かなり、恵まれた馬でないと静かな余生というのは無理なように思います。 しかし、その最後というのも、それまで世話をしてきた者であれば、「肉にする。」とは口にしにくいのが普通です。マスコミにむかって「肉にするしかない。」とは言えないはずです。肉にするしかないと口にしてしまうことで、衆人の注目を集めてしまえば、かえって、肉にはできない状態に追い込まれることになります。発言した者も最初から、そのような意図はなかったように考えられます。 私が電話で尋ねた方も 肉用にするよりは、そのまま観光牧場にひきとりをお願いした方がお金になるし、引き取り手もいると考えておられましたし、私もその意見になっとくしていました。 結果としては、そのとおりになったようです。
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