何でも動物掲示板過去発言No.3900-200512-26
山羊の診療 |
投稿日 2005年11月26日(土)11時19分 投稿者 プロキオン
山羊の診療を引き受けてくれる病院が見つかってよかったですね。 最初の投稿を見て、病院の設備にこだわっているようでしたので、少し心配しておりま した。 山羊や牛のような反芻動物には全身麻酔は禁忌であって、生命に直結しかねない事態を 引き起こしかねません。CTやMRIのような機器であれば、まず動物の不動化が必要 となりますから、山羊に対してであれば、決して勧めるわけにはいきません。 レントゲンも撮影はできますが、腹部撮影であれば、それなりの線量を必要を必要とし ますから、「水平撮影」は人間(診療助手)の被ばくを招くことも予想されます。 内視鏡は牛であれば、トラブルはないと思いますが、山羊なら牛ほどは素直に飲んでは くれないでしょう。 これらの機器を全て備えているとなると大学病院ということになり、大学の先生なら牛 の疾病の講義をしているわけになるので、素人的な考えであれば、大学病院をお勧めと なります。 が、しかし、肝心の山羊や牛の取り扱いということになると、私なら絶対に家畜共済の 先生の方をお勧めします。適用できない機器はもっていても意味がないですし、肝心要 の生きた相手を診る点で差があるからです。 私が1軒ずつ電話で、言ったのは、小動物で開業している者の中に山羊の診療ができる はずの獣医師に山梨なら3名程心当たりがあったからなのですが、ある先生は「山羊は 診たくない」とのことで、本人の意向を無視してまで名称をあげるわけにもいかなかっ たからです。 家畜共済に連絡をとって、教えてもらったのであれば、そちらを退職して、現在開業し ている先生を紹介してもらったということなのかもしれませんね。 牛の診療していた先生であればということになりますから、家畜共済組合に連絡をする のがやはり手っ取り早いということになりそうです。 |
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