獣医師広報板ニュース

野生と自然掲示板過去発言No.4000-200109-97

アータロウの傷ですが
投稿日 2001年9月22日(土)17時07分 プロキオン

アータロウの足ですが、確かに鳥類は体温が高いために傷が化膿しにくいと説
明されています。
ただ、全ての細菌が高温に弱いわけでなく、逆に高温を好む細菌もおりますし、
低温発育菌とされている細菌でも必ずしも無害というわけでもありません。

昔、病性鑑定をやっていた時、コブハクチョウの検査をしたのですが、分離さ
れた細菌が低温発育菌とされているエロモナス(エアロモナス、アエロモナス
いろいろに発音されていますが)菌でした。
この細菌は魚類、両生類、爬虫類を好きな方は名称を御存知かもしれませんね。
この細菌が分離され、瀕死状態であったために増殖したのではと考察していま
したが、どうしてなかなか高温の方が発育が良かったという結果でした。これ
なら充分に原因菌たりえるというのが結論にいたりました。
理由は今もって分かりませんが、高体温の鳥類でも「いわゆる低温発育菌」で
疾病が起こり得るという事例もあるということです。

それまでは、皮膚を縫合してあげたいと考えていましたが、ここまで来ている
のなら、もはや修復の余地なしというところです。他の指が乾脱疽でも起こさ
なければよいのですが。

シートン動物記のカラスの話は、私もタイトルを覚えていません。実家に帰れ
ば、どこかにあるはずなのですが、子供達に読ませるのには まだ読めない漢
字が多いので、子供用のものを捜しています。
長女は譜面が読めるので、そのうちにカラスと会話を始めるかもしれません。
カーコは「カッァ〜」といっても あまり反応しませんが、アータロウの方は
こちらに向き直ったり、羽を動かしたり、あるいは飛んでくるという反応が見
られます。
# 偶然か、思い込みかもしれませんが。

カーコの方は、自転車のハンドルを手でトントンと叩くと、そこに止まります。
「水」といって、洗い桶の縁を指差すとそこにとまって、水を飲みます。
カラスの知能は、やはり侮りがたいものがありますね。

チョコエッグでは、日本の動物シリーズで ハシブトガラスを確保してありま
す。第5弾の中にもホシガラスが入っているはずです。こちらは うまく手に
入るかな?
なにしろ一昨年から集めていますので、その数は3桁になっています。

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