野生と自然掲示板過去発言No.4000-200205-39
プロキオン様 |
投稿日 2002年5月17日(金)18時03分 京子
いつも迅速で丁寧なレス、しかも私のような基礎知識のない者にも 大変分かりやすく説明してくださり、本当に感謝しております。 プロキオン様には申し訳ない言い方になってしまいますが、大々的な 調査が行なわれたわけではない以上、実際のところどの程度の影響が 出ているのかは分からないわけですよね? だからあまり危機感を 持たれないのかもしれませんね。シロウト考えですが、鶏肉を与え 続けた猛禽を使って、感染率など調べられないのでしょうか? また、今回も前回もマガンということですが、そこには何か意味が ないのでしょうか? ガンカモ類が特に罹患しやすいとか? その感染経路が分かるとよいのですが、難しいのでしょうね。 プロキオン様の話を伺っていると、とても危ないものと思えますが、 おそらく、専門家の中には、マレック氏病のことを知っていて、 それでも野鳥に対する影響は少ないと考えている人もいるのだろうと 思います。できれば、そのような意見も伺ってみたいですね。 もちろん、両方のご意見を伺ったからといって、どちらがどうと 判断できるものではありませんが、何も知らずにやっているのと、 もしかしたら危険なものかもしれないと意識しているのでは 大きな違いがあると思います。やはり少しでも危険性があるものに ついては、常に注意を払っておくべきだと思います。 中核となる機関にデータと情報を集積するという考えは、私も まったくその通りだと思います。学術的なデータだけでなく、 今回のような、危険性のある餌とか、逆に有効な飼養方法などに ついても、広く情報を共有していなければ、意味がないでしょう。 私の所属しているMLでも、そのことが大きな目標の一つとなって おります。 ただ、野鳥の救護に関わるのは専門家だけではありません。 むしろ、一般の人が道端でスズメを見つけたとか、ツバメのヒナが 落ちたなどというのが、一番多いのではないでしょうか。 密猟の心配はもっともだと思いますし、手を出すべきではないという のが正論かもしれませんが、命を大切に思う気持ちはきっと自然保護 にもつながるでしょう。だからやはり救護そのものを否定する気には なれません。そのかわり、誤認保護についての知識とか、野に返す ことなどはもっと広く知られていてほしいと思います。 傷病鳥獣の問題の中には、そのような一般への普及啓発も大きな ポイントとしてあるのではと思います。 「野生鳥獣救護ハンドブック」私もいつも参考にしております。 この中にはマレック氏病のことは載っていなかったように 思いますが、もし載っていたなら私の勉強不足です。私も 全くの門外漢ですから、このような本で得た知識と、プロの方から 聞いたことだけが頼りなのです。私こそ、何を生意気なことをと 貝になりたいところ、勇気をふりしぼって震えつつ投稿しています。 それに免じて、いろいろ失礼の段はお許しください。 |
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