野生と自然掲示板過去発言No.4000-200310-83
ううーん |
投稿日 2003年10月15日(水)12時37分 はたの
>個人的には、可能な限り、自分の遺伝子を持つ子孫には、 >地球の上で繁栄してもらいたいと思います。 このお気持ちがまさに >> 移すほうもミームの抵抗は予想されますが であろうかと。 >それから、地球上の人口は必ずや減少の方向に向かう時代が来 >ると思っていて、日本の少子化はそのハシリだと思っています。 ドーキンス周辺の諸考察はお読みです・・・か? 進化の単位は種や集団でも個体でもなく、ゲノム(1個体のフルセットの意味ではなく、機能に対応した一塊の遺伝子としての)である、というハナシがあります。どっちが増えるか競争を、ゲノムが、個体な集団や種を舞台として繰り広げている、と。 ゲノムは繁殖によって伝達される情報単位ですが、それに対して、(無意識のもの含め)教育・学習によって伝達される情報単位がミーム、と。 ミームのほうが早く変化し得ます。 けれど、ゲノムのほうが多くの場合、強烈です。 「地球に住みたい」は、ミーム依存。過去の歴史を顧みれば、コロッと変わっても不思議ではありません。 「殖えたい」は、ミーム・ゲノム両方に依存。個体数が増加か減少かはともかく、「殖えようとする」傾向はまず変わりません。 「殖えたい」は単純に子供を多く産むということだけではなく、少ない子にコストをかけようとする傾向も含まれます。K型戦略の極致ですね。コストをかけようとする、ということは、環境に負荷がかかるということです。 日本の少子化は、日本人という集団の選択では在り得ません。地球の進行が減少に向かうとしても、それは人類の選択では在り得ません。個々のゲノムやミームが競争した結果であります。この部分へ「我慢しろ」との理性の関与は相当に困難かと。 それよりは、環境負荷が大きい暮らし、行為は「カッコ悪い」というミームを広める、 つまり(>「きれいな川で子供を遊ばせたい」「心豊かな子供にしたい」というような欲望を煽る)ほうが対症療法としてスマートだし、根治を狙うには、地球で暮らすことに拘らないというミームを広めることだろうと思うわけです。 対症療法なんだと割り切れば、こまごましたことであまりイライラしないですむ気がするんですが。 そのほうが何やるにも楽しいし、やつてるひとが楽しいことのほうが広まりやすい、と。 |
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