野生と自然掲示板過去発言No.4000-200510-117
ヨーキー さんへ |
投稿日 2005年9月18日(日)00時02分 投稿者 sutemaru
夢は大きく、現実は厳しく、世の中思うようには全く行きませんが、何処で自分が納得し、何処で自分が満足出来るか、それを探していく時間が人生なのではないかなと思います。 「野生動物の保護活動をして、絶滅危惧種などを救いたい」 この夢は確かに一つの自分の目的になるでしょう、でも視点を変えるとそのためには増えすぎた動物を殺さなければならない事も出てくるでしょう。保護は逆から見ると淘汰でもあります。 傷ついた動物を単に治す事と、根本的な生態系を保存する事、これも前に書いたと同じく反対からの解釈をすれば、傷ついた動物は自然の生態系に任せれば保護も治療もしてはいけないという事になっていきます。 まずは自分が何をしたいのか、それはどういうことなのかをもっととことん突き詰めて考えていく事で、自分のしたいことを自分にはっきり判らせない限り、こればっかりは誰にも教えて貰えない事だと思うのですよ。 何故ならあなたが何処まで何をどう思っているかは他人には分からない、自分でさえ分からないことでしたらなおさら他人には判りませんからね。 何処までが出来るか出来ないかは今の現実を見て考えてみても少しは分かってくると思うのです。 今自然保護に関わっていらっしゃる方達が、何もかも思うように出来ているという事はまず無いでしょう。したいことの殆どが人間という壁や、法律という壁や、その国という壁等に妨げられて、思う事の半分も出来ていないでしょう。 それでもしないよりは始めなければ何も始まらないですから小さな一つ一つの積み重ねでいつかは大きくなるだろうと信じて幾つかの目的の為に努力を惜しまずに働いているのです。 きっと誰もが最初はヨーキーさんと同じに夢を持って始めた事だと思います。 「自然保護のできる最善の方法」はこれと返事できる事はまず無いでしょう。 自分がどんな小さい事でも一つ一つ大事にして積み重ねていく事だと思うのですよ。すぐに出来る方法があればとっくに先駆者達が行っているはずですからね、それが無いから今もなお引き続き地道な努力を続けてきているのだと思いますから。 何事も簡単に目的を達する事が出来るようなものは無いのではないでしょうか。 今ヨーキーさんが悩みだした事は、恐らく人生一般に起きる悩みだと思います。 獣医師という職業がヨーキーさんの目的に近づくためには必ずしも必要な事だとも思えません。手っ取り早く考えたら政治家になっても出来る事かもしれません。 政治家の方がもっと大きく出来る仕事かもしれません。法律に精通してもその目的にとっては役に立つかもしれません。獣医師という考えにとらわれないで、したい事の為にもっと違う道があるのでしたらそれを探す事も大事な事だと思います。 今気が付かれたと言う事は良かったかもしれませんね。獣医師になってしたい事と、それ以外にもっと自然保護の為に役立つ手段を探す事は、人生の目的を自分で決める良いきっかけだと思います。 |
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