獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-199910-67

分からなくてもいいんじゃないですか
投稿日 1999年10月15日(金)17時11分 くまこ

>「同じ物理現象であっても、生命と燃える炎は同列に扱えないのでは?」それは何故?

「この議論の場合」同列に扱えないのでは?と書いたのですが・・・
いま議論しているのは、食べて、生命活動をして、繁殖する人間、動物(植物も?)のことではないんですか?

>「この違い、お分かりいただけましたか?」正直分かりません。私はあなたではないので根拠を示していただけないとあなたの考えで分からない点も出てきます。

根拠を示して説明していると思いますが・・・どのように根拠がないと思われるのか教えていただけますか。
思うに、あなたが「分かりません」とおっしゃるのは、説明の筋道がではなく、私の考えではないですか?
そうだとしたらそれは不思議ではないと思うのですが。
何度も書きましたとうり、また他の方も書かれていますが、いのちの問題を含め、このように目にみえないものの価値に一つの答えが見つかるとは思えません。
こういった問題に明確な基準はないでしょう?基準はひとりひとりの心の中にあるんです。
あるように見える基準は、大多数がヨシとした最大公約数的な物だと思います。
そもそも、貴方は「命の価値は創造力の有無が左右する、これによって優劣が決まる」とおっしゃっているし、私は「創造力は関係ない、いのちはその存在自体尊いものだ、優劣を決める基準はない」といっているんです。すでに基準が違うじゃないですか。
どちらの意見が正しいと言うわけでもないし、仮に私の意見に近い人がいても、100%同じの方が珍しいと思います。

>それに人間は少なくとも動物を殺さずに生きる事は出来るはずです、食べるために殺すのも娯楽と一緒ではないでしょうか。

そうです、栄養管理をすれば動物から蛋白質を摂らなくても生きていけます。口で言うほど簡単なことではないのですが。それくらい動物のお世話になって暮らしていますからね。
食べるために殺すことと娯楽のために殺すのは 目的は違うけれど殺すことには変わり有りません。だから肉は食べない、という人たちもいます。
一方で、動物を可愛がり、虐待など決してしない人でも 必要な分だけ感謝しつつ肉を食べる人もいます。(私もそうですが)
前者は 目的を問わず殺すことがとにかくいけないと考え、後者は目的によっては止むを得ないという考えなんです。
動物愛護を唱える人達の間でも、基準は1つではなく、どっちに統一するべきかの答えは出ないんです。
本来、動物のいのちの価値の問題などは、ここで決着が付くような簡単な問題じゃないんです。

>さらに言えば人体自身の機能を動物以上の物にバージョンアップさせる事も将来的には不可能ではないでしょう。

どうやって?現代の科学を総動員してトレーニングしても最速の男でさえ100m10秒がくらいなのに?

>「問題無いと思うのはまだ人間が痛みを感じていないだけです。」だから前回書いたように別問題です。

養殖の是非は動物の優劣の問題とは別ですが、「過剰な生産は問題無い」という貴方の意見に対して、その問題を挙げました。

>でも差別とか選民思想はそんな単純ではないと思うんですよね。

単純な問題ではないし、動物虐待とは直結しないかもしれませんが、いのちの価値の問題と無関係ではないと思うので引き合いに出しました。

>差別や選民思想が間違ってるのは劣った者を虐げるからというより、本当は同等の人間を劣った者とする点でしょう。

人間がみな同等であるというのは分かりやすい問題ですが、
動物もまだ人間より劣っていると 一般的に・世界的に確定(何をもってか知らないけど)されたわけじゃないですよ。
実際、世界的な流れ(おもにヨーロッパ、先進国から意識が高まっている)としては 動物の権利は認識されつつあるんです。
本当は人間と同等である(かもしれない)動物を劣って虐げるのも間違っているのではないですか。

>「結局、動物を虐待してもいいとか〜 私は思ってます。」
>それは飽くまであなた個人の考えであって世の中にはそう思わない人もいるようなのですよ。

それは百も承知です。ここの掲示板だけではなく、こういう話になるといろんな考えの人がいるんだな〜とつくづく思いますよ。
私は思う、と書きましたでしょう?
そもそもここはそれぞれ個人の考えを書いているのであって、あなたの「動物は劣る」論もあくまであなた個人の考えだと思うのですが、いかがですか。

>あなたから見てどうかという事よりも客観的にその事が間違っている事かどうかを私は知りたいのです。

客観的に、とおっしゃいますが、貴方はだれがどのような意見を出したら満足なさるのでしょう?
客観的と言っても、もう心の中で自分に合う意見=客観的な意見、を想定してあるということではないんですか?
何度も言うように、目にみえない、特にいのちの価値についての問題には、メジャーで計ったような、誰が見ても同意できるような答えは出ないと思いますよ。それぞれの主観が集まって、多数を占めるものが一応の答えとなるだけだと思います。
誰であれ、「自分と一緒の意見だ」という意見を見つけたとしても、それは「自分の意見に近い」その人の主観的な意見に過ぎないと思うのですが。
自分にあった意見の人が出てくるのを待つより、いろんな人の意見に触れて、考えることが重要だと思います。
(これも個人的な意見)

>それと誤解されたくないので言っときますが私は動物嫌いじゃないですし、決して虐待をするような人間ではありません。

誤解を与えるような書き方をしていたら申し訳有りません。あなたをそのような人だと想定しているわけではありませんので、ご安心下さい。

>皆さんと同じように無意味に苦痛を与えるのは私も嫌ですから。

それでもあなたは 動物に無意味に苦痛を与えること=虐待すること が悪いという結論に達しないんですか?
あなたが無意味に苦痛を与えるのが嫌だ、ということは 虐待することが悪いという理由にはなり得ないんですか?やはり創造力の有無がすべてですか?

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