動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200102-28
動物愛護の本質を斬る! |
投稿日 2001年1月26日(金)22時25分 やす
動物愛護という言葉自体、非常に漠然としている感があります。 一般的に良く知られている例としては、犬、猫のような愛玩動物、そして クジラ、イルカのような高等な知能を持った哺乳類等、この他にも愛護の 対象になっている動物は多数あります。動物愛護というのは私達人類の 経済活動と無縁ではありません。つまり絶対的なものではなく相対的なもの だと言う事なのです。例えばイヌ、猫などは昨今、手軽なペットとして飼う 人が増えましたが、いわゆる避妊、去勢の知識が無いために、また費用が高 いと言う理由で手術せず、無秩序に数が増え、糞尿の害で動物嫌いの人々の 嫌われ者になってしまっています。それに付随して、面倒見切れなくなった り、幼い頃は可愛らしいイヌ、ネコ達が成長して世話に手が掛かるために物 のように平気で捨てたりしている現状を考えると、これはもう動物の側の責 任ではなく、全て私達人間の責任という事になります。避妊という行為が自 然の摂理に反すると言う言動を、もっともらしく肯定している方がいるよう ですが、その方々は動物うんぬん言う前に、生命の尊厳と言うことがなにも 判ってないようです。産まれてきた生命を抹殺する事の方がもっと愛護精神 に反する事なんじゃないでしょうか?そういう悲劇を生まないためにも避妊、 去勢は絶対に必要な事です。これと相反する事柄としては、人間の一時の感 情の為に飢えている動物達に可哀想に思って餌付けを繰り返してきた結果、 無秩序に数が増えすぎてこれまた社会問題になっている野猿の群など、ある いはニホンカモシカにしてもそうですが。自然界の食物連鎖では自然とこの 釣り合いがとれているのですが、これをもっとも乱しているのが我々人類で す。一体動物愛護の本質ってなんなんでしょうか?自称、評論家と称する先 生方、もっと本質をしっかり理解しましょうよ。 |
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