野良犬と書かれていますが、ここではどのような意味でその言葉を使っている
のでしょう？
保健所で７０万頭の野良犬が殺されていると書かれた所を何回か目にしました
が、実際本当にその子達は野良犬でしょうか？
飼い主が自分の都合で放棄した犬の方が多いのでは無いでしょうか？
捨てられた子、保健所に連れて行かれた子、そのような子の方が多いと思って
います。
そのような子を保健所に連れて行く人間が一番責められる事で、保健所の人が
好き好んで殺している訳では無いですよね？
野良犬を増やすより、飼い主が放棄しないよう、保健所に連れて行かないよう
言葉の通じる人間同士で話す努力をする方が、よほど簡単な事の様に思えるの
に、その方が難しいですよね。
御自分の犬が殺されないのなら野良犬にしたいと思うのは、本当でしょうか？
保健所があるから野良犬に出来ないのでは無いと思うのですよ。
犬は飼い主さんを慕い、頼っているから出て行かないのではありませんか。
犬の生き方は人間の法律には関係無いのですものね。
人間との共存を選んだ動物は大昔から経験を得ながらそれが暮らしやすいから
そうして来たのであって、人間が無理矢理そうしたと考えるのはそれこそ人間
のおごりだと思いますよ。
飼い主と心穏やかに暮らしている動物達、飼い主無しで自分の生き方を全うす
る動物達、どちらもその生き方ではない他の生き方を強要する必要はないでし
ょうし、どちらが不幸だと決める事等人間に出来る事だとも思えませんが。
何ですか、人間に頼り安心して暮らしている犬（その子が幸せかどうかは心で
判りますよね）を無理矢理野良におなりと突き放す事の方が残酷の様に思えま
す。
ちょっとでも姿を見ないと震えてしまう子を「あなたは自由だから出て行って
野良にお成り」と突き放すなんて出来ないじゃないですか。
家に入り込んで来た動物は楽に餌を貰えるから、餌を捕る苦労がないから、こ
こは安心して暮らせると来るのでしょう。
野生の動物に餌を与えないでとか保護しないでというのは、人間が楽を教えて
しまえばいずれその動物達は餌を捕らなくなり、捕れなくなってしまい生きて
いけなくなってしまうからでしょう。
動物を擬人化しないで、本来の姿を勉強して、野生は野生なりに、家畜は家畜
として、人間が保護しなければ生きていけないものはそれなりに、動物と人間
がお互いに生きて行く為の手段として今迄もこれからもこの世に命のある時間
を大事に生きて行きたいと思うのですが。
我々は安心出来る生活を、彼等は素晴らしい愛情をくれる、お互いがそれを分
け合っているのではないでしょうか。