獣医師広報板ニュース

動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200107-17

紬さんへ
投稿日 2001年6月22日(金)23時19分 森の猫

こんばんは。猫飼いの森の猫です。
おなかをすかせた野良猫さんをほうっておけないお嬢さんは、優しい
よい子ですね(^^)。

でまあ、お嬢さんは、猫にごはんをあげ続けてほしいのですが、問題は
大人であるお母さん(紬さん)です。
以下、愛護団体の人がいいたかっただろうことを考えながら書きます。

避妊を勧められた、ということは、その猫さんは雌猫なのですよね?
雌猫は、元気になったら、子猫を産みます。
一回に三匹から五匹は。それを年に何回か繰り返します。
最初は一匹だったかわいそうな猫さんが、あっという間にねずみ算です。
たくさん増えた猫すべてに、ごはんをあげ続けてくれますか?

それと、それだけ猫が増えてくると、近所の人がまず絶対に、苦情を
いってきます。「猫が増えたのは貴女がえさをやるからです」って。
それでも、あなたは猫にごはんをあげ続けることができますか?

猫にごはんを何となくあげはじめたものの、増えすぎたので、やめた
とか、近所から苦情が出たからやめた、とか、そういう話は、
うんざりするほどあるのです。
そして、すがっていた愛情とごはんを奪われて、途方に暮れる猫の
話も、聞き飽きるほど、聞いているのです。

近所の人たちと諍いを起こそうと、猫の餌代に膨大なお金がかかろ
うと、乗り切ってみせる自信があるのなら、どうぞそのまま避妊手術
をせずに、猫にごはんをあげ続けて下さい。
そうして野良猫を増やして下さい。
それが無理だと思うなら、野良猫に餌はやらないこと…と、いいそうな
ものですが、それだけはやめてほしいと私は思います。

猫を見捨てないで下さい。
できれば猫に避妊手術をして、おたくの外猫にしてあげて下さい。
その方が、子どもさんのいい教育になると思います。
正しい動物との接し方を教えることができるのは、お母さんである
紬さん、あなただけなんですよ。

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