このＢＢＳもあのＢＢＳも　もうＲＯＭに徹しようと決めていたのですが、
ついにちょっとだけ口を開いてしまうことにしました。（嗚呼）
命に対して、種や血によって「高い・安い・尊い・そうでない…」なんて価値を
つけているような考えの人は、この広報板には長く居ついていませんでしょう。
仮にそんな人が軽くのぞいていたとしても、つわもの揃いの各ＢＢＳですから、
早々と逃げてしまいます。
また、同じ考え方の人ばかり集まる場でも、私ならとっとと消えます。つまらない。
ひとりひとり言葉や考え方が違っていて、当然だと思うのです。
愛し方やその表現方法　使う言葉はひとそれぞれ違います。

生き物において純血種というのは　かなり？な言葉です。
なにせ純血ですから・・・嫌です、私。
できれば使いたくないですが、日本語で表現するとき、
多くの方に認識されている他の単語がみつからないので、
一応、言葉という記号として「純血種」を使うことにしています。
御存知のように、現在　純血種と呼ばれ、スタンダードを定められている種も、
多くはもとから　純であったわけではありません。
私はある種の猫と暮らしていますが、この猫種は自然発生だろう
（つまり起源が定かでない）とされています。
発生が不明だったり、ＭＩＸを人間が重ねたものだったり、
突然変異（つまりはある意味の奇形です）の遺伝子を人間が定着させたものだったり…
発生は決して純ではないものが多いです。
古い歴史をもつ種もいれば、純血種として認識されて時間の浅いものもいます。
またスタンダードとされる理想的なスタイルは、
各公認団体や時代によって少しずつ変わっていきます。
猫の種においていうスタンダードは必ずしも普遍的なものではありません。
10年前ある団体でバリバリのスタンダードとされトップでいたショーキャットが、
現在も通用するかどうか？？です。
意図的なブリーディングの中では、当然しわ寄せも発生しています。
どんなに素晴らしい良心的で愛情深いブリーダーさんでも、長年の間には
実は何度か　心の痛むような出産をさせてしまったことがある方が多いと思います。
そういう経験は残念ながら、あまり公にはされません。
素晴らしいスタンダードは多くの、実に多くの「影」によって支えられています。

私は種は大まかな傾向、個性のひとつだとおもっています。
ちなみに　縁あって私のもとに来てくれたパートナーは
毛が長い、耳が大きい、手が太い、性格が温厚（図太い）、明るい野次馬猫の種です。
スタンダードからはかなり外れていますが、その美しく気高い命を尊敬し愛しています。
純血種がどうだＭＩＸがどうだ、スタンダードがどうだなんて　
ただの愛猫家の私には、どうでもいいことです。
その命は特別なひとつでしかありませんし、彼女と私だけに成り立つ愛情関係です。
数十年後には　隣りの空き地のＭＩＸ猫ちゃんが純血種として認知され、
スタンダードになっているかも知れない…　くらいのもの
というと、ブリーダーさんに怒られるでしょうか！？（すいません）