はじめまして。
例の福岡の事件の第一報を知った時、私は「許せない！同じ目に合わせて
思い知らせてやりたい！」といった憤りを感じました。その以前からも、そして
後を絶たない虐待事件を知る度に、いつもそういう気持ちが起こります。

だけど、その反面どうしてそういう事が起こるのか？と考えてしまいます。
人それぞれの事情だとか、思想だとか、精神的な、あるいは性格的なものとか色々
あるとは思います。が、猫に限って言うとしたら、その中に「猫好きによって、
猫嫌いになった」人が、持っていきようのない怒りを猫に向けてしまう事もあるし、
「いい加減な猫好きな人が原因で増えた野良猫」に衛生面で不快に思う人、
特に母親が、猫をドブネズミやゴキブリ同様に汚い存在、居なくなって欲しい存在
と常々思っていれば理屈抜きで子供もそう思うようになり、簡単に猫を虐待の対象
にしてしまう事もあるのではないか？と思うのです。
地域によっては高齢者の方は、不要な仔猫が生まれるとすぐに土の中に埋めてしま
う事もあります。それは「そうする事があたりまえ」の習慣になっていて、しない
ようにと言っても理解してもらうのはなかなか難しい事と同じように、親から、
言葉や理屈では無く、感情や習慣から自然と心に染み付いたものは、なかなか抜け
ないものです。

法律があるから虐待をしない、というのはとても薄っぺらく、罰則がどんなに重く
ても、やってしまう時はやってしまうのが人間だと思います。一時毎日のように
報道されていた虐待事件のうち、何件犯人が見つかったのでしょう？誇示したいか
ら人の目に付いたと思われるような事件でさえ犯人は見つけにくいのに、密かに行
われているとしたら？

そもそも、猫に対してだけでなく、他の動物、同じ人間である子供や弱い人間に
対しても、なぜ残虐な行為をしでかしてしまうのかという難しい問題もあるでしょ
うし、一つ一つを解決していかないといけないのでしょうが、猫好きな私としては
せめて、猫好きの人が原因で猫嫌いになる人が、怒りのあまり衝動的に、又は猫の
飼い主への見せしめに虐待するような事例だけでも無くすにはどうしたらいいのか
と、改めて考えるようになりました。

今の刑罰が甘いか厳しいかは正直言ってわかりません。ただ、はっきりとした虐待
事件には行政もやっと動き出したと思いますが、猫の自由や「あるがままの姿」を
尊重し、その実はいい加減な飼い方で野良猫を増やしたり、近所に迷惑をかけてい
るような飼い主をどうにかして欲しいと思っても、現在は言って行く所が無いに等
しいと思います。猫に困っている人がどうしようもなくガマンを強いられる事なく
役場なり警察なりの行政にちゃんと通報できる所と、速やかな指導と罰則も必要だ
と思います。
とは言っても、何でもかんでも罰則を設けるとか、厳しくすればよいというのでは
なく、根本的な事も合わせて考えていかないといけないと思います。