動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200302-47
動物実験について思うこと |
投稿日 2003年2月13日(木)19時22分 までりん
こんにちは。までりん@猫飼い&職業は医療系ライターです。こんにちは。 興味深い話題ですので、参加させていただきたいなと思いました。 仕事柄、医療関係の相談事が、ときおり友人知人から舞い込みます。 つい、去年の秋のことでした。とある友人が、妊娠に気づかず、抗ヒスタミン系の 薬を服用してしまい、医師から「催奇形性がある薬なので、中絶を」というような ことを言われてしまったと、大変落ち込んで電話をかけてきました。 その医師が参照した文献には、友人の服用した薬に、動物実験で催奇形性があると 書かれていたそうなのですが、本当にそうなのか、私も製薬会社やその他からも、 文献を取り寄せてみてみることにしました。 結果として、製薬会社での基礎実験(動物実験)では、催奇形性と呼べる現象は 確認されておらず、わずかに、低体重の子が生まれることが確認されるのみでし た。その結果を持って専門医に相談、友人は中絶を決断せずにすみました。 私も、このとき初めて、催奇形性を調べる動物実験についての文献を読みました。 妊娠させた動物(ラット・ウサギ)に強制的に薬物を与え、妊娠を継続させ、 その上で殺して、解剖して胎児を観察する。。。 おもわず、胸を突かれました。 殺し方についても、苦痛を与えないような殺し方をしている、という細かな記述も ありました。 ラットやウサギの、こんな犠牲があって、友人は救われています。 女性の場合、少なからぬ方が、妊娠初期に薬を飲み、不安におびえることがあると 思うのですが、そういう方の心や、そして胎児そのものも、犠牲になった動物の 命と引き換えに、守られているのだと、実感しました。 動物実験反対、とは、やはり言えないです。 肉も魚も、野菜も、食べなければ生きていけないことの、延長線上に、動物実験 も存在するのだ、と思っています。 なかなか、一般の方の目に触れることではないけれども、知った者だけでも、 動物たちの命と引き換えに自分があると、感謝と祈りを忘れないでいたいなと 思ったできごとでした。 |
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