動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200412-90
ノラネコの処遇 |
投稿日 2004年11月21日(日)15時18分 投稿者 珍客の宿主
はじめまして。 ノラネコの処遇について大変悩んでおりまして、 できれば専門家のご意見をお伺いしたいと思っています。 よろしくお願いします。 実は16日(火)、一戸建ての我が家にノラネコの母子6匹が棲みついてしまいました。 数の多さに、最初は保健所で処分してもらうことも一瞬考えたのですが、 それではあまりに不憫と思い、 当面の間、庭でエサの面倒だけを見ながら 新しく飼い主になってくださる方を探そうと考えました。 それで、飼い主の探し方について、 動物愛護団体に電話してアドバイスを頂いたり、 いろいろなホームページを検索した結果、 まずは飼い主探しのポスターを作って貼りまくることにしました。 さっそく昨日20日(土)、近所の商店と市内の動物病院、ペットショップで、 ポスター貼りをお願いして回ったところ、ほとんど快諾していただけたのですが、 最後に訪問した動物病院で、次のような内容の指摘を頂いたのです。 … 生後1〜2週間のうちに人間と接触しなかったネコは、生涯人間に慣れることはできない (我が家に来たノラの仔は、すでに木登りして遊ぶほどに成長しています)。 家ネコとして飼っても、ふとしたことで人間を攻撃してくる。 飼い主も最後にはやむなく保健所に処分を依頼する、というケースが非常に多い。 実にかわいそうだが、この仔ネコたちはすでにノラネコとしてしか生きられなくなっている。 それはネコにとっても人間にとっても不幸なこと。 残念だが、保健所での処分をお勧めするしかない。よく考えてみて欲しい … 私は、ノラネコも飼っていればそのうち人間に慣れるものだと思っていました。 その前提条件が崩されたわけです。正直ショックでした。 もし、もらい手が見つかっても、飼い主の方を襲って傷つけるようなことがあれば、 その方に迷惑を掛けることになります。 地域猫という手段もあるかもしれませんが、 私の近所では最近ノラネコがとても多く、住民も高齢者所帯ばかりなので、 ノラは迷惑であり、むしろ積極的に排除したいと思っておられる方がほとんどです。 私にも生活があります。ボランティア活動をしている余裕はありません。 地域の方々を1軒1軒訪問して地域猫の理念・考えを理解していただく、 といった地道な活動までは、とても手が回りません。 なお電話帳やインターネット、人聞きで調べたのですが、 私の住む町には動物愛護団体やNGOは存在しませんでした。 最寄の保健所で飼い主探しの登録も済ませましたが、 職員の方にも事情を説明したところ、やんわりと殺処分を勧められました。 ネコの様子ですが、 母ネコは元飼いネコらしく、エサをねだったり家の中に入りたがる素振りを見せます。 しかし人間への警戒心は捨てきれないようです。 仔ネコたちは、近づくだけで逃げてしまいます (もっともエサやりだけは徐々に慣れつつある様子も見せているのですが…)。 いまは無邪気に庭で遊んでいますが、 あと1〜2ヶ月も経てば我が家の敷地を抜け出し、ご近所に迷惑を掛け始めることが 目に見えています。 ウチに来たのも何かの縁、なんとか助けてやろう、と 当初は軽く考えて始めた飼い主探しでしたが、 このままでは処分するしか手はなくなりました。 このネコたちは生まれてきてはいけなかった存在なのか…と考えると、 どうにも哀れでなりません。 ほかに方法はないものでしょうか? ぜひ専門家のご意見・アドバイスを頂戴したいと思います。 よろしくお願い致します。 |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |