動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200706-5
Re:北九州では |
投稿日 2007年1月13日(土)11時55分 投稿者 プロキオン
個人でシェルターを作りたいということですね。シェルターは勢いで作ることは可能かもしれませんが、それを維持していくことはとても大変なことです。 責任をもって飼育するということは犬の数が5頭にでもなれば、結構な負担となります。 個人であれば、本当に限られたことしかできません、組織団体にしても数多く飼育するということは大変なことです。 てっちゃんが憤りを感じている広島や佐賀の例も、結局はそういうことなんです。犬達を集めることはできますが、飼育し続けていくことが負担なのです。入園料入場料を徴収していても、運営は大変なんです。 数多くの犬を集めて飼育していた施設がやっていけなくなり、救援を求め、その犬達がまた別の場所に集められても、レスキューに入った団体がしっかりとした理念と力をもっていなければ、再度の崩壊となります。崩壊の連鎖というのはあってはならないことだと思います。 まず原点は、自分の犬を責任を持って飼育するということです。次に自分の力では何頭までが限界かということを知ることです。 日本で過去問題になってきたのは、個人の多頭飼育の崩壊でした。そこへ団体がレスキューに入るというものでしたが、シェルターという概念はこのような事例に対応する概念でした。 ここ何年かで、他頭飼育という状態をはるかに超える業者の崩壊が見られるようになりました。業者が後始末に愛護活動を利用するという形態です。このような事例では犬の数が多すぎます。シェルターという概念ではあらたな崩壊が懸念されます。 広島や佐賀の事例であれば、私は個人個人が1頭ずつ引き取るということの方が安全であると考えます。 不幸な犬を減らしたいのでシェルターを作りたいというのは、よいことだと思います。否定するものではありません。 しかし、昨今の情勢では、「集める」だけでなく、「分散させる」という保護のあり方も必要性にせまられているということも頭の片隅に入れておいていただけるとありがたいと思います。
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