動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200712-48
Re:人になれないネコが飼えますか(老猫) |
投稿日 2007年9月2日(日)11時09分 投稿者 プロキオン
本当に攻撃的な猫は、人間となかよく暮らすことはできません。ですが、猫は家畜です、野生動物ではありません。人間と暮らすことを選んだ動物であって、人間といっしょに暮らすことで繁栄してきています。 件の老猫は、社交性に乏しく少しばかり臆病なのでしょうね。いままではお父様が存命であったから大丈夫であったのであれば、猫自身にとっては心許せるものがいなくなってしまったのでしょう。猫自身が、悲しくて不安なのではないかと想像しています。 「獣医ドリトル」というコミックの中に「喪中症」というタイトルの挿話があります。飼い主を失ってしまった猫の話です。 絵本の方では、飼い主の少女を突然失ってしまったシロという子犬を主人公とした「いつでも会える」という絵本が有名です。 猫にも犬にも「心」はあります。私の従兄弟の家には、葬儀に参列して主人を見送った猫がいます。伯父のときには、伯母の隣の座布団で最後まで弔問を受けていました。伯母が亡くなったときには、義姉の隣でした。大勢の弔問客にも、お経にも木魚にも、鐘の音も気にすることなく、最後まで列席していました。 飼い主がいなくなってしまうということは、相手の動物にとっても相当に大きい痛手なのです。ですが、それで全てが終わってしまうわけではありません。 今まで同じ家の中でいっしょに暮らしてきていたのであれば、そのまま暮らしていくことはできます。 必ずしも、世間と同じような関係でないといけないということもないように思います。いっしょに暮らす者を警戒し続けるということの方が、猫にとっても疲れることだと思います。いずれは、その緊張も薄らいでいくと思えるですが…。
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