動物実験（医薬品・農薬などの安全性試験）を職業としている者の立場からです。
私は動物が好きでこの仕事を選びました。人間の命のために、安全で快適な生活のために命をささげている動物たちがいることを心に刻み、わずかな時間でも彼らと共にありたいと思ったからです。私の職場でも、大半は動物が好きでこの道に入った人たちです。
本当に微力ながら、実験動物たちの待遇が改善されるよう、私自身も努めています。不注意から動物に無用な苦痛を与えているのを見つけたときには、改善するよう申し入れたり、上層部の人がいる場でさりげなく動物愛護を話題にしてみたり・・・。動物実験の現場では、動物愛護は形骸化しているとも言えますが、担当している職員一人ひとりは、皆心を持って仕事をしています。
うちには今、実験後に引き取ったウサギが３匹います。彼らの愛らしさ、賢さを見るにつけ、何と人間はひどいことをしているのだろうと思います。でも、犠牲になった動物たちの命は、将来起こり得る薬害をくい止めたかもしれないし、難病の人を救うかもしれない。命はつながっていくのだと思います。動物であれ植物であれ、多くの命の犠牲の上に私たちの命があります。
プロキオンさま、パールちゃんさまの投稿を拝見して、嬉しく思いました。精神的にはとてもつらい仕事ですが、これからも動物たちのために出来る事をしていこうと思います。