動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200803-14
Re:Re:Re:動物実験 |
投稿日 2008年3月23日(日)20時38分 投稿者 ちゅんちき
チワワさま 私たちの仕事は主に新薬の承認申請や農薬の登録のための試験です。ガイドラインに定められた試験法で、ほぼ定型的に行われるものです。ごく一般的な例では、イヌであれば1日1回の投薬(カプセルやカテーテルによる経口投与、静脈内注射が多いです)を1ヵ月なり半年なり続け、その間、定期的に血液や心電図などの検査を行い、最終的には病理学検査にまわされることになります。薬物にもよりますが、触ってもらえるのが嬉しくて、投与や検査のときに大はしゃぎしているイヌも結構います。もちろん、きれいごとではすまないケースだってありますが。 チワワさまがご覧になられた映像については、プロキオンさまからレスがついておりますので、私からは申し上げるまでもないのですが、もし仮にそのような処置が必要な場合には動物に麻酔をかけるのが一般的だと思います(無麻酔はあり得ないです)。 我々の業界では、実験後に動物を連れ帰るというのは実はよくある話で、どこのラボにもそういった人たちがいらっしゃるはずです。私の職場でも、その後の使い道がなくてペットになれそうな動物(特にイヌ)が出たときには、担当者さんたちは友人、知人のつてをたどって、里親さんを見つけてきます。私もウサギをお世話したことがありますが、そのウサギが里親さんにそれは可愛がられて幸せにしているという報告を聞くと嬉しいものですよ。 プロキオンさま レスをいただいて、励みになりました。ありがとうございます。 会社に迷惑がかかりはしまいか、ここに投稿したのは軽率だったかと、実は少し後悔していたところでした。でも、こちら側からも発信していかないと真実は伝わりませんものね。 動物実験で一番つらい思いをしているのは実験者本人だということを言いたかっただけなのですが、おかげさまで私自身も自分に何が出来るのか今一度考える機会をいただきました。 動物実験はなくすことは出来ませんが、減らすことはできます。そのための論議がもっと活発になることを心から願っています。
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