動物の愛護掲示板過去発言No.6000-200803-16
Re:私は |
投稿日 2008年3月24日(月)10時58分 投稿者 プロキオン
>犬の足を打ち砕くのはストレスの実験のためで麻酔はされてないと書かれてました。麻酔があったのなかったのかは実際わかりませんが、あの犬の目は忘れられません。 その写真自体もキャプションも ある団体から出ているようですよ。獣医科系の大学とか薬学系の大学の周辺でビラ配布をしていることがあるそうです。 でも、落ち着いて考えてみると変ですよね。ハンマーで足を打ち砕いたとして、そのストレスはどのように測定するのでしょうね? 動物のストレスを客観的に測定する基準や手法が定められているのでしょうか? これがないと実験にも研究にもなりません。ストレスがあったということだけを報告しても決して評価されることはありません、それは実施する前から分かっていることだからです。誰にも納得のできるストレスの基準を設定するためには、それ以前に基準を設定するための動物実験が実施されて、研究者の間で広く承認されていないとならないのです。 つまり、そのキャプションは写真に写っている事実とは異なるであろうということになります。本来、どこ大学とか研究機関において実施されていたのでしょう? 昨日申しました大阪の大学のように当事者は事実と異なると述べるでしょうし、はたして合法的に入手したものなのでしょうか? おそらく、そのような事ではなくて、はっきり言って海外の団体における「やらせ」を版権として入手していると考えるべきではないでしょうか。 ( 海外では、目的達成のためには手段は問われるべきではないと考える団体はすくなからず存在しています。 ) 研究者がおこなう実験というものは、結果を発表して認めてもらうことに意義がありますから、学会において拒否されるような内容では最初からお話になりません。チワワさんが知らされてきたような内容であれば、どこの学会でも受け付けてもらえませんし、論文として形に残すこともかないません。学会も学術雑誌の編集者も変質者を受け入れるほど甘くはありません。学会の日程にも時間の限りがありますし、学術雑誌の紙面にも限りがあります。まっとうな報告や論文ですら、直ちに載るということではないのです。また、当然のごとく論文審査員からの修正や加筆は要求されます。「変質者の行う虐待」の入り込む余地はないのです。 むしろ、通常実施されている動物実験であれば、余分なストレス(痛みや苦痛)の存在こそがじゃまなだけなのです。医薬品の効能効果を実証したいのであれば、ストレスが存在しない方がよい成績を得られることに繋がるからです。担当者であれば、ストレスをできるかぎり与えないようにしているはずなのです。 本当はね、動物実験に反対の気持ちを持つ人ほど、動物実験が実施されている現場にはいっていくべきなのではないかと私は思っています。 そういう気持ちがある人が現場に居てくれた方が使用される動物の数も減らすことにつながりますし、余分なストレスにも目を光らせてくるのではないかと期待しています。現場で実験動物ための活動をして少しでもやってくれる方が、動物自身にとってもありがたい結果になると思います。その方がより現実的であって、かつ個人の力でも可能なことなのです。これは、従前から述べてきている私の意見です。 市居の人々というと、どうしても「罪もない動物を…」という見方をしますので、動物実験そのものに嫌悪感を抱き勝ちとなってしまいます。そして、そこを利用されてしまうのです。本当に実験動物のことを思うのであれば、寄付や扇動にのることではないと考えるのです。現場の状況を知っていれば、あのような扇動には不審を感じられるはずなのです。
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