sion2000さんのおっしゃりたい事、お気持ちすごく良く分かります。
こういう一言って、『命』を預かる者として
すごく気を付けなくてはならないと思います。

世の中には、色々な人がいて、個々に色々な考えを持っています。
獣医師といってもいろいろな先生がいます。
『命』の扱いに慣れてしまって、なんとも思わなくなってしまっているのか、
そもそも、たかが「動物の命」と思っているのか、それは分かりませんが、
明らかに、飼い主さんに対して、他のスタッフに対しても失礼だと思います。

私が以前働いていた病院でも、交通事故で運ばれてきた生後半年位の子猫が
処置のかいもなく、亡くなってしまった時、
飼い主さんに院長はこんな事を言ったんです。
「･･･残念です。でもラッキーでしたね、
　その車の人に損害賠償を請求されないで、･･･」
その飼い主さんは若い女性で、処置をしている時から泣きじゃくっていました。
どうしてこんな時にそんな事を言うのか。
私には理解できません。
私が引っかかったのは、「ラッキー」という言葉と、
「損害賠償」という、現時点で何の問題にもなっていない事を、
　なぜ取り上げるのか？という事でした。
院長にも意見しました。
返ってきた言葉が、
「だって（損害賠償に対して）本当にラッキーだと思ったんだもの･･･」
話は続きませんでした。
悪気があったわけではないでしょう。しかし相手に対する配慮は必要です。
ペットロスについて、一緒に講義に出た事もあったので、ショックでした。
飼い主さんがその言葉をどう受け留めたかは分かりません、
私が聞いてショックを受けたのだから、もっとショックだったかもしれないし、
別に何も思ってないかもしれません。
相手がどう思うか分からないから、言葉は慎重に選ばなくてはなりません。

他にも、動物に対する思い、気持ち、考え　や、獣医療に対する考えが違う。
と感じた事がありましたので、その病院は辞めました。

sion2000さんは、まだ入って間もない。という事でしたが、
一度、院長先生と獣医療について、命について、
お話する機会が持てたらいいですね。
なぜ獣医師になったのかを聞かれると、大体分かるかもしれません。